1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63114001
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤本 文範 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70012242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小牧 研一郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (40012447)
志水 隆一 大阪大学, 工学部, 教授 (40029046)
升田 公三 筑波大学, 物質工学系, 教授 (90029405)
万波 通彦 京都大学, 工学部, 教授 (60025294)
三雲 昂 筑波大学, 物理学系, 教授 (40015475)
|
Keywords | イオンビーム / 固体励起 / 電子励起 / チャネリング / スパッタリング阻止能 |
Research Abstract |
特定研究「イオンビーム・固体相互作用」は昭和60年度より3年間研究が続けられ、本年度はその成果取纏めの年度である。この特定研究では5グループ、すなわち、1.イオン励起と散乱ー固体内衝突によるイオンの励起と散乱、2.表面衝突によるイオンの励起と散乱、3.イオン衝撃による固体励起の電子的過程、4.イオン衝撃による固体励起の原子過程、5.イオンビーム技術の基礎科学・工学への応用、に分かれ、これら五つの研究課題の遂行のための連絡、進行状況の査察、全体の運営、研究会の開催についての協議の場として総括班を組織し、本年度はその総括班が中心となって三年間の研究成果の取纏めを行った。報告集として和文および英文のものを作成し、国内のみならず国外にも送付することとした。和文は総括班指定ののワープロ活字を使用し、分担者5〜10頁とし、その他にこの特定研究に関連した論文リストを付すこととした。出来上がった和文報告集は56名で360頁に及び発表論文目録にリストアップされた論文数は560編におよんだ。この報告集はこの特定研究の参加者および協力者のみならず、ひろくイオンビームに関心のある研究者に送付された。一方英文の報告集は活字印刷を行い、しかもハードカバーで作成することとした。参加者1名につき刷り上がり4〜6頁で報告文を作成し、全体として390頁のものであった。この英文報告集は海外のイオンビーム関係者に100部、国内には和文報告集と同様に参加者、協力者およびイオンビーム関係者に発送された。 このように特定研究の成果は内外に報告集を通して公表周知に努力するとともに総括班において、平成元年末に公開の報告会をかねて、イオンビームと固体との相互作用の現状とその多岐に亘る応用について講演会を開催することにした。これにより、イオンビームを用いての固体科学の基礎研究の重用性について認識を新たにすることを期する。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 藤本文範: "イオンビーム・固体相互作用研究報告書" 特定研究総括班, 1-393 (1989)
-
[Publications] F.Fujimoto;T.Mikumo;M.Mannami;K.Masuda;R.Shimizu: "Ion Beam Interaction with Solids" 特定研究総括班, 1-390 (1989)