1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63300004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩田 修一 東京大学, 工学部, 助教授 (50124665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 道夫 金属材料技術研究所, 材料設計部, 部長
河西 寛 東京大学, 工学部, 助手 (40010970)
高橋 直明 東京大学, 工学部, 講師 (80010966)
関村 直人 東京大学, 工学部, 講師 (10183055)
石野 栞 東京大学, 工学部, 教授 (70010733)
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Keywords | 材料データシステム / データベース / 材料設計 / 計算機ネットワーク / オブジェクト指向 / モデル管理 / 交換フォーマット / 材料挙動 |
Research Abstract |
合金、複合材料、セラミックス、有機材料、先端材料などの材料設計についての範例を整理し、材料設計プロセスの過程の解析を行った。その結果、基本的な論理操作としては、類型化、関係付け、理想化、局所化、汎化、集約化、単純化、書式整理などがあることを明らかにし、材料設計のためのデータシステムの仕様の検討を行った。材料データシステムの統合に関しては、欧米における代表的な材料データシステムのデータモデル、ユーザーインターフェイス等を調査し、分散した材料データシステムにアクセスするためのメタ・データ、ウィンドウの設計を行った。ウィンドウの仕様は、材料、応用分野、構造、特性、製造方法のそれぞれについての代表的な類型化方法に基づいて検討した。材料データシステムからの知識の導出については、抽象化・構造化による既往の知見の有効利用を目標とし、オブジェクト指向型言語の適用を試みた。理論式、経験式などの使用価値の高い情報の管理については、モデルの管理という立場からのシステムの試作を行った。変数の管理、定義域、値域の管理などのツール類の試作を行い、モデル管理のためのプロトタイプを開発したが、材料挙動のダイナミックスを捕えるまでには至っていない。交換フォーマット、メタ・データ、データ・ディクショナリーなど、材料の動的挙動をそれぞれの代表的断面で把握しようとする試みについての調査も行ったが、そのいずれもが実用的なレベルに達しているとは言いがたい。この意味で、第2、3年次の目標は、材料挙動のダイナミックスの扱いに焦点をあてることが重要であると考えるに至った。範例については、フェライトの材料設計、類推・類比の理論、適用材料データベースなどについての研究会を開催した他、関連する国内外の諸成果についての情報交換を研究会毎に行った。又今後のより効率的な情報交換のためのネットワークの試用も行った。
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Research Products
(2 results)