1989 Fiscal Year Annual Research Report
我が国における大学内ネットワ-クの相互接続に関する研究
Project/Area Number |
63302033
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野口 正一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80006220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 真人 東北大学, 大型計算機センター, 助教授 (60006335)
松尾 文碩 九州大学, 大型計算機センター, 教授 (80037845)
金沢 正憲 京都大学, 大型計算機センター, 助教授 (80027599)
根元 義章 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (60005527)
石田 晴久 東京大学, 大型計算機センター, 教授 (70017317)
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Keywords | コンピュ-タネットワ-ク / 学術情報ネットワ-ク / ロ-カルエリアネットワ-ク / ネットワ-ク間相互接続 / ネットワ-ク管理 |
Research Abstract |
本研究の課題は、(1)大学環境に最適な学内ネットワ-クの構成、(2)異なるア-キテクチャに基づく個別ネットワ-クの相互接続、および(3)総合ネットワ-クにおける運用管理の三つに大きく分けられる。(1)に関しては、既に構築された各大学の学内ネットワ-クを題材として実際の利用状況調査と性能評価を行った。各大学内ネットワ-クの相互接続に関係するプロトコル技術、運用管理方式、利用体制など広い範囲の諸問題を総合的に研究するところの(2)の課題のため、平成元年度は次の点を取り上げた。(1)TCP/IPに基づく大学内ネットワ-クの相互接続実験、(2)大学内ネットワ-クを相互に接続したネットワ-ク運用管理方式の検討、(3)OSIに準拠するが下位層のプロトコルが異なるネットワ-クの相互接続方式の検討、(4)応用層を含めてプロトコルの異なるネットワ-クの相互接続方式の検討 これらのテ-マ内、(1)は相互接続の動作確認を終え、回線トラヒックが増大したときの諸問題の検討を行った。(2)に関しては、通信ソフトウェアの実装仕様と運用方式を確定し、特にネットワ-クが順次拡大する状況下で円滑に機能することをこの実験ネットワ-クを利用して実証する計画を立てた。(3)と(4)の課題は幾つか提案されている方式の内で学術環境で最適なものを見付け出すことであり、仮想端末プロトコルと電子メ-ルについていくつかの検討と実験を行った。 一方、各大学を結ぶ学術情報ネットワ-クについては、時間の経過とともに、その機能が拡充され、規模が拡大し、そして利用が拡がっていく。このような変化に即応できる技術方式並びに運用管理方式を採用することが非常に重要であり、この立場からのネットワ-ク構築を検討している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.Murai: "Construction of the Widely Integrated Distributed Ensrironment" 情報処理学会「4th International Joint Works hop on computer communication」. (1989)
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[Publications] N.Shiratori: "Applications of AI Technologies to Communications systems--- Toward Adranced Intelligent Network" Third Pan Pacific computer Conference. 177-183 (1989)
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[Publications] m.Sakata: "Tohoku University Academic Information Network System" Proceedings Third Pan Pacific Cojmputer Conference. 409-418 (1989)
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[Publications] S.Yamaguchi: "分散処理システム評価シミュレ-タSEDS" 情報処理学会論文誌. Vol30. 752-760 (1989)
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[Publications] H.Kaminaga: "LOTOS仕様の等価性とその判定法" 電子・情報通信学会. Vol.J72DINo.5. 367-376 (1989)
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[Publications] K.Takahashi: "プロトコルの状態遷移表現の分析法とその適用" 電子情報通信学会. VolJ72D-INo.8. 601-611 (1989)