1988 Fiscal Year Annual Research Report
原位置凍結試料による砂礫地盤の地震時変形強度特性の評価
Project/Area Number |
63302051
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
時松 孝次 東京大学, 工学部, 助教授 (50134846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉置 克之 清水建設株式会社, 技術研究所, 主任研究員
畑中 宗憲 株式会社竹中工務店, 技術研究所, 主任研究員
大岡 弘 建設省, 建築研究所, 室長
吉見 吉昭 清水建設株式会社, 技術研究所, 技術顧問 (90016329)
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Keywords | 砂礫 / 貫入試験 / S波速度 / 原位置試験 / 室内試験 / 動的強度 / 液状化強度 / 凍結サンプリング |
Research Abstract |
選定した砂礫地盤を対象に原位置凍結サンプリングを実施し、部分凍結、部分コアサンプリング法で、深度4mから14mまでの砂礫地盤から、直径300m、高さ600mの不攪乱試料を40本採取した。さらに、同地点で標準貫入試験、大型貫入試験及び、PS波検層を含む原位置試験を実施した。原位置試験から求められた、標準貫入試験N値は30〜50、大型貫入試験Nは20〜30、S波速度は330〜420m/s程度であった。 上記地盤より求められた、不攪乱試料に対し、非排水繰返しせん断試験を実施して、動的強度を求めた。試験を行う前に測定した試料のS波速度は原位置の値と良く対応しており、採取された試料が良質の不攪乱状態であったことを示していた。室内試験から求められた、動的強度は繰返し回数15回で0.50程度で比較的安定したものであった。 上記結果も含めて、原位置試験から簡便に砂礫の動的強度を予測する方法を、標準貫入試験、大型貫入試験、およびS波速度について検討した。まず、貫入試験に基づく強度予測法は、対象とする地盤の粒径が大きくなるほど、その信頼性が低下することを示し、粒径に対応する補正値を提案した。提案する補正値により、貫入試験値を修正したところ、補正貫入値と動的強度の間に良い対応関係のあることが確認された。このことにより、貫入試験値を補正することにより、ある程度の精度で原位置動的強度が予測できることが示された。 次に、S波速度から求められる試料の正規化せん断剛性と動的速度の間に一義的な関係のあることを既住の実験データから明らかにし、正規化せん断剛性を用いて、原位置動的強度を予測する方法を示した。予測手法の妥当性を上記試験結果について検討したところ、矛盾のない結果が得られ、提案手法の有効性が示された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 時松孝次: Proc.,ISOPT 1. 1. 117-136 (1988)
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[Publications] 時松孝次: Proc.,9WCEE. 1988.
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[Publications] 牧原依夫: 第24回土質工学研究発表会講演集. 1989.
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[Publications] 西尾伸也: 第24回土質工学研究発表会講演集. 1989.
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[Publications] 畑中宗憲: 第24回土質工学研究発表会講演集. 1989.
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[Publications] 吉見吉昭: 土質工学会論文報告集. 29-1. (1989)