1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63303005
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Research Institution | FACULTY OF SCIENCE, OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 脩 名古屋大学, 理学部, 教授 (70029643)
斎藤 太郎 東京大学, 理学部, 教授 (90011006)
干鯛 真信 東京大学, 工学部, 教授 (60011011)
海津 洋行 東京工業大学, 理学部, 教授 (20016140)
大滝 仁志 分子科学, 研究所, 教授 (80022549)
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Keywords | 共有結合 / 配位結合 / 遷移金属 / 金属-配位子結合 / 反応性 / 物性 |
Research Abstract |
数多くの種類が存在する金属錯体の化学では配位結合の共有性が最も基本的な重要問題である。共有結合性の程度は種々のファクタ-によって増減するが、金属中心の電子構造、配位電子との電気陰性度のちがいに更に配位立体化学的特徴などが主である。この様な多面的な課題であるため、総合的な研究が必要であり、19名の錯体化学者によって研究を行った。 各種の錯体の基礎的研究が共有性という点から、改めて検討されるためには、専門を異にする多くの研究者が集り、各自の考えを発表し、討論することが重要である。従ってワ-クショップとシンポジウムが今年度に行われた。各々の会合は、30〜40名の出席を得て活発に行われ外国人研究者もかなりの数が参加した。 これらの会合でとり上げられた主題は多岐にわたるが、特に金属同志が結合したクラスタ-化合物と独特の結合を持つ有機金属化合物がその中心となっていた。これらの化合物では、配位結合での共有結合性が大きく、その性格もいろいろなファクタ-で変化することが長時間に及ぶ議論の末、重要で基本的な結論として得られた。 この様に基本的な錯体での化学結合について深く考え、新しい考え方へ導かれ、総合的に理解が進んだことが最大の成果といえる。今後、錯体の多様性という点で、益々統一的に理解することがむづかしくなってくるので、現時点で総合的な理解を得ることは極めて重要と思われる。
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Research Products
(1 results)