1988 Fiscal Year Annual Research Report
チベットの歴史・宗教・言語・民俗に関する基本的資料の総研究
Project/Area Number |
63410007
|
Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
榎 一雄 東洋文庫, 理事長 (20079221)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 洋一 東文庫研究部, 研究員 (00181280)
松濤 誠達 東洋文庫研究部, 研究員 (20106727)
川崎 信定 東洋文庫研究部, 研究員 (00072538)
北村 甫 東洋文庫研究部, 研究員 (80014455)
山口 瑞鳳 東洋文庫研究部, 研究員 (30011315)
|
Keywords | チベット語文献 / 文献収集 / 文献目録 / 東洋文庫 |
Research Abstract |
研究実績の概要(当該年度まとめ) 1959年のチベット動乱以後、約10万のチベット人が大量のチベット語文献をもってインドへ亡命した。1960年代以降それらの文献がインド・ネパール・ブータンなどで次々に複製刊行されるようになった。東洋文庫はかつて、60年代に刊行され、現在では入手不可能にになった多くの文献を収集したが、その後文献の数が増えるにつれ、十分な収集を行えない状況になった。それらの出版物は部数が少なく、すぐにも絶版となるものが多い。したがって本研究ではできるだけ早い段階で入手可能な文献を収集することを目標とした。しかし、刊行された大量の文献も玉石入り交じっており、必ずしも手当り次第収集することは適切な手段ではない。専門家が一定の基準を設けて、収集することが必須である。 本研究ではまず各種の出版情報や目録を集め、インドの書店と密接な連絡を持って現在入手可能な文献の情報を収集した。併せて、現在東洋文庫に所蔵されているチベット語複製本の文献カードを作成し、重復した収集を避けるとともに全集などでの欠番をチェックした。それらの情報を元に、一定の基準(学派、ジャンル、著作年次、刊行年次の順に重要度を決定)を作り、収集すべき文献のリストを作成して、インドの書店に発注した。 それらの文献の内にも現在入手不可能であったものが相当数含まれるが、それでも年度内に1200冊余りの文献を収集することができた。なおインドの書店には継続して入手可能な文献の調査を依頼してある。 また中国からも近年チベット語文献が刊行されるようになった。まだ数は少ないが、大変貴重なものが多いので、それも併せ購入した。 収集した文献については、完全な目録作成は次年度以降の研究に待つ他はないが、整理の都合上、暫定的な形式でパソコンのデータベースに文献目録を入力始めている。
|