1989 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける都市の形態と構造に関する歴史地理的研究
Project/Area Number |
63410016
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
金田 章裕 京都大学, 文学部, 助教授 (60093233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 隆典 京都大学, 文学部, 助手 (90199802)
前川 和也 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60027547)
砺波 護 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10027534)
足利 健亮 京都大学, 教養部, 教授 (90026823)
応地 利明 京都大学, 文学部, 教授 (60024212)
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Keywords | アジア都市論 / 形態 / 構造 / 都市革命 / 都城思想 / 神都洛陽 / 大宰府条坊プラン / 聚楽第城下町 |
Research Abstract |
本研究においては、研究代表者および研究分担者によって、次の9報告を得た。(1)「都市革命」あるいは都市社会の成立ー古代メソポタミアにおけるー(前川利明)(2)古代インド都城思想とジャイプ-ルの都市計画(応地利明)(3)「港市アユタヤ研究」覚え書き(石井米雄)(4)神都洛陽の四面関(礪波護)(5)大宰府条坊プランについて(金田章裕)(6)聚楽第城下町囲郭=御土居の平面プラン考(足利健亮)(7)明裕、大正期の札幌ーその形態と構造に関するー断面(山田誠)(8)近代都市把握上の視点(青木伸好)(9)京都市中心部における消費空間ー中間調査報告(松田隆典) 本年度の研究計画の目的は、(a)形態と構造の研究を通してのアジア都市論の深化(b)相互討論による概念の明確化と方法論の再検討(c)研究成果報告書の刊行の3点に要約される。(a)については、上記の(1)〜(9)により、古代メソポタミア、古代インド、近世近代のアユタヤ、古代中国、古代、中世、近世、近代、現代の日本についての新たな研究の展開という形で十分に所期の成果をあげることができた。(b)についても、歴史地理学、中国史、東南アジア史、西アジア史の専門化との討議を通じて、新たな知見を得ることができた。その一部は(1)〜(9)の各報告に盛り込むことができた。ただし、概念を明確にし、新たな方法論を一般的な形で報告にまとめるまでには至らなかった。この点については、視野を拡大しつつ検討を続けることが必要であり、本研究がその基礎となるこは間違いない。(c)の報告書については、間もなく刊行の予定である。
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Research Products
(2 results)