1988 Fiscal Year Annual Research Report
次世代画像通信のための動画像と静止画像の特徴抽出符合化と分析合成符合化の研究
Project/Area Number |
63420031
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原島 博 東京大学, 工学部, 助教授 (60011201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相沢 清晴 東京大学, 工学部, 助手 (20192453)
田崎 良三 東京大学, 工学部, 助手 (30143390)
荒川 薫 東京大学, 工学部, 助手 (30183734)
斉藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 助教授 (10150749)
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Keywords | 次世代画像通信 / 知的画像符合化 / 特徴抽出符合化 / 分析合成符合化 |
Research Abstract |
次世代の画像通信では、単に画像信号をそのまま忠実に伝送するのではなく、必要に応じて認識・理解あるいは編集・加工をともなった知的な画像通信サービスが要請されよう。研究代表者らはこの観点から、次世代の知的画像符合化へ向けて、「特徴抽出符合化」や「分析合成符合化」などの新しい符合化方式の構想を明らかにしてきた。 本研究は、この新しい符合化方式の基礎技術を確立するとともに、方式の実現上の諸問題を解決し、あわせて次世代の画像通信サービスの形態を明らかにすることを目的としている。本年度はその初年度として、以下の項目について検討を進めた。 (1)次世代画像通信と次世代画像符合化方式に関する調査・検討 TV会議、TV電話、画像データベース等の次世代画像通信の将来像を明らかにして、次世代画像符合化方式が具備すべき諸条件の検討をおこなった。 (2)画像情報のモデル化と特徴抽出に関する基礎検討 人物像を対象として、画像情報の構造的なモデル化をおこない、その特徴パラメータを有効に抽出する手法について検討した。特に、送受信端で共有すべき顔の3次元構造モデルとして、3次元ワイヤフレームモデルに基づく構成法を検討した。また、動画像系列が与えられたときに、これから3次元運動推定と奥行き推定をおこない、その結果を用いて対象の3次元構造を復元する手法に関して詳細な検討をおこなった。 (3)次世代画像符合化のための動画像シミュレータの開発 分析合成符号化のための画像の入力・処理・蓄積・表示が可能な動画像シミュレータの開発・整備をおこなった。あわせて本研究の成果を関連分野の研究者の共同財産とするために、汎用ワークステーション上に基本ソフトの移植をおこなった。
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[Publications] 原島博: テレビジョン学会誌. 42. 519-525 (1988)
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[Publications] 丹治一郎,森川博之,相沢清晴,原島博: 東京大学工学部総合試験所年報. 47. 271-276 (1988)
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[Publications] K.Aizawa;H.Morikawa;H.Harashima;T.Saito: International Workshop on 64 Kbit/s Coding of Moving Video. 1. 8-4 (1988)
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[Publications] K.Aizawa;H.Harashima;T.Saito: Proceedings of Picture Coding Symposium. 4.3-1-4.3-2 (1988)
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[Publications] 森川博之,原島博,斉藤隆弘: 第3回画像符合化シンポジウム. 3. 73-74 (1988)
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[Publications] 森川博之,原島博,斉藤隆弘: 第11回情報理論とその応用シンポジウム. 11. 335-340 (1988)