1988 Fiscal Year Annual Research Report
超高コヒーレント光回路アナライジングならびにその応用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
63420034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大越 孝敬 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70010709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 明 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (70199115)
保立 和夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (60126159)
MARCATILI E. 東京大学, 先端科学技術研究センター, 客員教授
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Keywords | 高コヒーレント / 光回路 / 光デバイス / 自己ヘテロダイン / 光ファイバ / 光センサ / 光共振器 / 非線形光導波路 |
Research Abstract |
本研究の目的は、超高コヒーレント光源を用いる光機能システムならびにその要素光デバイスの特性を評価・設計する方法、すなわち「超高コヒーレント光回路アナライジング」のための汎用性のあるハードウェアおよびソフトウェアを開発する基礎的研究を進めることである。今後、光通信、光情報処理、光計測の各分野で重要となるコヒーレント光デバイスおよび極限光波干渉計測システム等を具体的な評価設計対象として上記アナライジング手法を確立してゆくとともに、これらデバイス・システムの評価・設計そのものも目的とする。本年度は、上記目的を達成するために、以下の具体的研究を進めた。 1.超高コヒーレント光回路アナライザの基本系の研究:代表者らが既に研究中の、自己ヘテロダイン技術とマイクロ波ネットワークアナライザとを融合した、光波ネットワークアナライザの実験的検討を更に進めた。 2.超高コヒーレント光デバイスの研究:高分解能光周波数フィルタ等として重要な光デバイスである、光ファイバ型光リング共振器の高性能化手法を開発し、共振周波数を高精度に求める手法を開発した。また、光リミッタ・光スイッチ等多くの機能が期待できる非線形光導波路デバイスの特性解析を進めた。 3.極限光波干渉計測システムの研究:超高コヒーレンスを活用して、干渉型光センサを多重化する技術を提案し、実験系により機能の検証に成功した。また、コヒーレント光通信の性能制限要因である光源の位相ゆらぎを補償できる干渉計型受信システムを考案した。 超高コヒーレント光回路アナライジング用ソフトウェアの開発:本年度は、任意形状の2次元非線形光導波路の特性解析用ソフトウェアを完成させた。
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[Publications] D.T.Jong: 2nd Optoelectronics Conference(OEC88),Tech.Dig.4A1-4 (1988)
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[Publications] D.T.Jong: accepted by OSA Applied Optics. 28. (1989)
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[Publications] Y.H.Cheng: Conference on Optical Fiber COmmunications(OFC)89,Tech.Dig.TuI7 (1989)
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[Publications] O.Ishida: European Conference on Optical Communications(ECOC)88,Tech.Dig.155-158 (1988)
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[Publications] T.Okoshi: Optical Fiber COmmunication Conference(OFC)89,Tech.Dig.PD19 (1989)
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[Publications] 大越孝敬: 電気学会/電子情報通信学会 電磁界理論研究会. EMT89. EMT89-31 (1989)
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[Publications] T.,Okoshi: "Coherent optical fiber communications" KTK Scientific Publishers/Kluwer Academic Publishers, 278 (1988)
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[Publications] 保立和夫: "コヒーレント光計測(「エレクトロニクス研究の世界を究めるーエレクトロニックデバイスからのアプローチー」中の一章)" 朝日出版社, 27-43 (1988)