1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63420049
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長谷川 高士 京都大学, 農学部, 教授 (40026448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 章 京都大学, 農学部, 助手 (80157742)
菊沢 正裕 京都大学, 農学部, 助手 (50144340)
内田 一徳 京都大学, 農学部, 助教授 (80111946)
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Keywords | 遠心力載荷装置 / 破壊 / 模型試験 / 物理試験 / 力学試験 / 斜面安定 |
Research Abstract |
本年度は、次年度からの本格試験実施に備えて、おもに予備的試験を実施した。 遠心力載荷装置 既存の種々の遠心力載荷装置を比較検討し、本研究の目的に適した装置を特注した。本装置の特徴は、【○!1】解析結果との比較検討が可能な夾角及び有効半径1.5mを有し、試料容器はW500mm×H300mm×D150mm、最大載荷遠心力は200Gである、【○!2】静的地震力載荷に相当する遠心力載荷時の模型容器の傾斜が可能である、【○!3】高精度測定を可能とするひずみ増幅器をアームに搭載している、等の点にある。 2.模型試料の物理力学試験 装置の性能を評価するための予備試験に使用する試料として、カオリン系粘土であるCrown Clayの比重・コンシステンシー試験を行い、試料の物理特性を把握した。さらに一軸・三軸試験を行って、変形・強度特性を定量化し、試験結果から求めた試料の圧密圧と非排水強度の比Cu/p=0.291と斜面安定解析結果から、模型斜面が斜面先破壊を起こす限界高さと圧密圧の関係を求めた。また標準圧密試験を実施し、遠心力載荷装置を用いて自重圧密試験を行う場合の試料パラメータを同定した。 3.均一粘土斜面模型の破壊試験(遠心力載荷装置の性能試験) 性能試験実施に先立ち、模型の製作手順、試験実施手順、及びデータ解析手順を作成した。また、遠心力載荷装置の試験時騒音、温度特性、試料容器の限界振り上げ遠心力、最大載荷遠心力等の基本性能チェック、及びカメラによる画像測定性能のチェックを実施し、ほぼ要求通りの性能を有することを確認した。さらに、前述したような予備圧密試料から模型斜面を切り出して、均一粘土斜面模型の破壊試験を実施した結果、先に求めた限界高さと圧密圧の関係にほぼ一致した結果が得られた。
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