1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63430008
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
梅澤 喜夫 北海道大学, 理学部, 教授 (80011724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 正光 北海道大学, 理学部, 助手 (40091425)
菅原 正雄 北海道大学, 理学部, 助手 (50002176)
小田嶋 和徳 北海道大学, 理学部, 講師 (30152507)
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Keywords | 化学センサー / 生体類似センサー / 脂質分子膜 / LB膜 / 分子認識 / 情報変換 / 増幅 |
Research Abstract |
1.本年度の研究実績の概要は以下の通りである。 (1)人工ホストの合成 大環状ポリアミン誘導体、シクロデキストリン誘導体、シクロファン(図1)を分子設計し、合成を開始した。大環状ポリアミン誘導体及びシクロデキストリン誘導体については目的物質の一部を得た。 (2)イオンチャンネルセンサー LB膜あるいはパッチクランプ法により作製した微小平面脂質二分子膜(図2)に人工レセプター(バリノマイシン、ビスクラウン、大環状ポリアミン、シクロデキストリン誘導体)を包理し、イオンチャンネルセンサーを試作した。センサーの増幅能、選択認識能の定量的評価を行った。 (3)能動輸送膜センサー 試料溶液(供給槽)とセンサー内部溶液(受容槽)の体積比に基づく増幅能の理論的考察と実験的検証を行った。また、体積効果に基づくセンサーの応答速度の改善について実験的検証を行った。 2.上述の成果の一部は既にゴルドン会議、イオンセンサー国際会議、マテリアルサイエンス国際会議、日本化学会、日本分析化学会年会などにおいて公表し、一部印刷した。 3.今後、引き続き人工レセプターの合成を行い、最終目的物質を得る。これらをLB膜、Takagi-Montal法、パッチクランプ法による脂質二分子膜へ包埋し、イオンチャンネル能発現の検討を計画している。また、分光学的測定による膜の観察を行う。それらを総合的にふまえ、新しい概念に基づく両センサーの確立をめざす。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Umezawa: Anal,Chem. 60. 2392-2396 (1988)
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[Publications] M.Sugawara: Anal,Chem. 60. 2301-2303 (1988)
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[Publications] M.Kataoka: Anal,Lett. (1989)
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[Publications] Y.Umezawa: The Proceedings of MRS International Meeting on Advanced Materials. (1989)
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[Publications] Y.Umezawa: "Ion-Selective Electrodes,5" Akademiai Kiado(Budapest), (1989)
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[Publications] Y.Umezawa: "Handbook of Ion-Selective Electrodes,Vol.1" CRC press, (1989)