1989 Fiscal Year Annual Research Report
プロスタサイクリン制御系、内皮細胞由来収縮・弛緩因子の構造と機能の解明
Project/Area Number |
63440036
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
河合 忠一 京都大学, 医学部, 教授 (70025659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由井 芳樹 京都大学, 医学部, 助手 (20158330)
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Keywords | プロスタサイクリン / プロスタサイクリン半減期 / 急性心筋梗塞 / Apo AI / 粥状動脈硬化 / 血栓症 |
Research Abstract |
1.プロスタサイクリンは平滑筋細胞において抗血栓、抗収縮作用以外に組織蓄積型コレステリルエステル水解酵素の活性を上昇させて細胞内のコレステリルエステルを分解する作用を持っている。我々はプロスタサイクリンの血中での半減期がHDLにより延長することを見出した。HDLは抗粥状動脈硬化作用を持つといわれているがそのメカニズムについては不明である。我々はHDLがプロスタサイクリンを安定化させることによりコレステリルエステルの分解を促進し抗粥状硬化作用を行なっている可能性について検討した。プロスタサイクリンとHDLを培養細胞と共にインキュベ-ションした後、酵素活性を測定するために酵素を抽出した。HDLは有意にプロスタサイクリンによる酵素活性の上昇をさらに刺激していることが判明した。このHDLの作用はプロスタサイクリンの非存在下ではみられなかった。又細胞内の上昇したcyclic AMPの濃度はHDLによりさらに長く持続した。cyclic AMPの濃度は水解酵素活性と共に2′5′dideoxyadenosineで阻害された。これらのことからHDLはプロスタサイクリンの安定性を増強させることによって水解酵素の活性を強めていることが明らかになった。 HDLで制御されている血中プロスタサイクリン半減期について心筋梗塞、不安定狭心症、狭心症、健常人について検討した。血清Apo AI、血清プロスタサイクリン半減期は虚血性心疾患群において有意に低く又この半減期はHDL表面のApo AIとよい相関を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Takahashi Mamoru: "dipoproteins are inhibitors of endothelium dependent relaxation of the rablit aorta" American Journal of Physiology.
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[Publications] Yui Yoshiki: "mechanism for the generation of active smooth muscle inhibitory factor from bovine retractor penis muscle" Biochemical and Biophysical Research Communications. 164. 544-549 (1989)
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[Publications] Aoyame Takeshi: "Prostacyclin halfーlife regulated by HDL is decreased in acute myocardial infarction" Circulation.
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[Publications] Morishita Hiroshi: "Increared hydrolysis of cholesteryl ester with prostacyclin is potentiated by HDL through PQI_2stabilization" Journal of Clinical Investigation.