1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63440061
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
星合 昊 東北大学, 医学部, 講師 (50111290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 尹 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80142959)
深谷 孝夫 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (80133974)
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Keywords | 卵巣卵 / 体外受精 / マイクロマニピュレーション / 凍結保存 |
Research Abstract |
1.卵の培養条件に関して種々の培養液についてマウス受精卵を用いて検討した結果、一般にヒトに用いられるWhittinyham's T_6 Medium,Human Tubal Fluidの間に分割率の有意な差は見られなかったが、一般の細胞培養に用いられるHanis F10に関しては分割率が低下する傾向が見られた。また、培養液のpHは空気中で急速に上昇するため、これを7.3〜7.4に保つためにはHEPESで緩衝しない場合はCO_2インキュベーター中にて一夜静置し、あらかじめ平衡させることが必要であることが解った。従ってヒトの卵を培養する場合、Whittiny ham's T_6乃至Human Tubal Fluidを用いて充分にインキュベーター中にてガス平衡させてから培養することが必要である。 2.卵の冷凍保存に関して、ハムスター卵(未受精)、マウス卵(受精、2〜4分割)を用いて検討した。凍結保護剤については、〈培養液+DMSO〉を用いた場合と、〈培養液+プロパンディオール+ショ糖〉を用いた場合で、後者の方が解凍後の卵の生存率が高い傾向が見られる。但し、マウス受精卵についてはある程度高率ではあるものの、未受精卵の生存率は全体に低く、今後の検討が必要である。具体的には植氷温度の的確な把握をすることが先決である。 3.マイクロマニピュレーションについては未だ技術習得の域を越えておらず、今後の課題である。
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