1989 Fiscal Year Annual Research Report
試験管内誘導人自己癌キラ-Tリンパ球の癌治療への応用
Project/Area Number |
63440064
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
猪川 勉 熊本大学, 医学部, 助教授 (20151251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 哮 熊本大学, 医学部, 教授 (00009143)
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Keywords | 養子免疫療法 / ATLAK / Allo-TLAK / 肺転移 |
Research Abstract |
頭頚部悪性腫瘍の治療上の問題点の一つに遠隔転移ことに肺転移がある。原発巣、頚部リンパ節転移は制御されたにもかかわらず肺転移をきたした症例に対しては現在のところ有効な治療法はないのが現状である。Interleukin-2(IL-2)を用いて活性化されたリンパ球(LAK細胞)を静脈内に投与すると、先ず肺に強い集積がみられ、肺・胸に移行することが観察されている。我々は、マイトマイシンC処理同種培養癌細胞にて感作後、rIL-2で活性化誘導されるAllo-TLAK(allogeneic tumor and lymphokine activated killer)細胞を肺転移をきたした5例(原発:下咽頭、顎下腺、中咽頭、喉頭、舌)に対して点滴静注法にて投与し、肺転移巣に対する効果を検討した。下咽頭原発症例では1.27×10^9個のAllo-TLAK細胞の移入にてPRの効果が得られたが、顎下腺原発症例では、2.46×10^9個の移入を行ったが効果は得られなかった(NC)。一方、中咽頭、喉頭、舌原発症例では、CDDP,PEPとの併用(chemo-immunotherapy)でそれぞれ1.21×10^9個、4.5×10^8個、1.35×10^9個のAllo-TLAK細胞を移入し、中咽頭、喉頭原発症例ではPR、舌原発症例ではMRの効果を認めた。 原発癌あるいは肺転移症例に対し、ATLAK(autologous tumor and lymphokine activated killer)あるいはAllo-TLAK細胞の移入により、抗腫瘍効果が確認されたことから、今後癌の集学的治療を考慮する上で、免疫療法を積極的に取り入れた治療法を手がけたい。具体的には前述のchemo-immunotherapy,Immuno-radiation therapy等を考えている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Takeru Isikawa: "Adoptive immunotherapy for head and neck cancer with killer cells induced by stimulation with autologous or allogeneic tumor cells and recombinant interleukin-2." Acta Otolaryngol. 107. 346-351 (1989)
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[Publications] 石川哮: "キラ-細胞の臨床応用と問題点" Biotherapy. 3. 647-654 (1989)
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[Publications] 石川哮: "自己癌キラ-細胞による頭頚部癌の治療" 感染・炎症・免疫. 19. 56-66 (1989)
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[Publications] 猪川勉: "頭頚部悪性腫瘍患者に対するインタ-ロイキン-2(TGP-3)局所注入の基礎的 臨床的検討" Biotherapy. 3. 979-983 (1989)
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[Publications] 江浦正郎: "上顎癌に対する経動脈的養子免疫療法" 耳鼻と臨床. 35. 816-820 (1989)
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[Publications] 吹上忠祐: "同種癌細胞刺激により誘導された自己癌障害性リンパ球の経動脈的養子免疫療法" 頭頚部腫瘍. 15. 89-95 (1989)
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[Publications] Masao Eura: "New horizons of tumor immunotherapy" Elsevier Science Publishers B.V., (1989)