1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63450008
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
赤沢 英二 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80014679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 利雄 竹早教員養成所, 講師
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Keywords | 地方寺院 / 中世絵画 / 仏画 / 水墨画 / 調査 / 写真 / 作品検討 / 発見 |
Research Abstract |
地方寺院には、中世並びに近世の絵画が什宝として伝来しているが未調査のままであることが多い。それらの中には絵画史上重要と認められる作品が見出される場合がある。従って、特に地方の寺院伝来の絵画調査を実施し、重要作品の発見に務めると同時に、その散佚を防ぎ、中世絵画史に新資料を加えて学会に寄与する必要がある。よって本研究調査の主たる対象は、中世と近世初期の絵画、特に仏画と水墨画を伝来する地方寺院とする。本年度の調査研究の対象とした地域は、福岡県、大分県、熊本県、長崎県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、奈良県、和歌山県、大阪府、京都府、静岡県、愛知県、岐阜県の各府県、平均10ヶ寺、計、約150ヶ寺を選定して実施した。その方法は、 (1)調査地域を県単位で予定し、記録、出版物等より対象寺院を選び、作品のリストアップ、 (2)事前連絡により作品の所在確認、情報の収集、 (3)候補寺院の決定、予備調査の連絡・調整、 (4)予備調査実施、 (5)本調査実施、作品記録、写真撮影、資料収集、 (6)作品研究、資料整理。 以上の調査によって重要な絵画資料が発見された。今後、適宜各種研究誌に発表の予定である。
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