1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63450013
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Research Institution | NIHON UNIV. College of Humanities and Sciences |
Principal Investigator |
大山 正 日本大学, 文理学部, 教授 (50008942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板垣 文彦 日本大学, 文理学部, 助手 (10203077)
厳島 行雄 日本大学, 文理学部, 専任講師 (20147698)
石口 彰 お茶の水女子大学, 文教育学部, 専任講師 (10184508)
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Keywords | 空間知覚 / 運動知覚 / 3次元知覚 / 生体運動 / 心的比較 / Necker cube |
Research Abstract |
空間知覚と運動知覚は互いに関連し合う過程であることはしばしば指摘されてきた。運動することにより空間性、特に3次元性が明確になり、空間情報が与えられはじめて運動も明らかになる。両者はむしろ統合的に情報処理される。本研究はこの問題を多側面より総合的に研究したものである。 大山は暗黒中の2・3個の光点の見えけの運動軌道を規定する要因として、各光点の絶対的運動の要因と、各光点間の相対的運動の要因を数量的に扱い見かけの運動軌跡を予測する数学的モデルを提出した。 また、石口は、G.Johansson以来、“生体運動"として知られている現象について、その際の2光点間の距離関係の影響について実験的な分析を行なった。その結果、2光点がつながって直線を形成しているように知覚される条件として、2光点間の距離が、その一方の光点とその他のいずれの光点との距離よりも短いこと、および運動中のその距離の変化が50%を越えないことが重要であることを明らかにした。 2次元パタ-ンの3次元知覚の代表的な例であるNecker cubeを3次元的に回転したときの知覚について検討するために、板垣はコンピュ-タ・プログラムを開発し、基礎的実験を行った。その結果、Necker cube を2次元的に6角形と見た場合、その内側に平行四辺形が現れ始めた時点で遠近反転が頻繁に起こった。 空間的に配置されるドット対の同時呈示による比較ではドットの差の関数としての反応時間が対数関数となったが、数字とドットの同時呈示による比較課題では、その関数が一次の減少関数となり、しかも約200msほど長い反応時間であった。さらに、ドットと数字の符号化と比較の過程を検討するための継時呈示による課題でも一次関数が得られた。
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Research Products
(1 results)