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1989 Fiscal Year Annual Research Report

バイオフィ-ドバックによる精神生理反応の相互作用とその心理的機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63450020
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

平井 久  上智大学, 文学部・心理学科, 教授 (40053516)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩橋 俊哉  上智大学, 文学部・心理学科, 助手
廣田 昭久  上智大学, 文学部・心理学科, 助手
Keywordsバイオフィ-ドバック / 精神生理反応 / 心拍 / 呼吸 / 皮膚温 / 筋電図
Research Abstract

先の実験において、暗算や記憶再生問題などの精神的負荷状態において、末梢皮膚温は低下を示し、しかも他の生理学的反応に比べ最も顕著に反応するという結果が得られた。この結果をふまえ、今回はバイオフィ-ドバック訓練によって心拍の加速および減速のコントロ-ル課題を行なわせ、その時の末梢皮膚温の変化を検討した。
その結果、被験者は心拍の加速、減速課題を達成した。心拍制御下において、心拍加速方向ではEMGの増大と呼吸の増加、心拍減速方向ではEMGの減少と呼吸の減少といった、自律系全般の覚醒度の増減に対する共変を示していた。この生理状態から見ると、心拍減少方向のバイオフィ-ドバックはリラックス状態をもたらし、心拍増加方向への随意制御はある種の緊張・興奮状態をもたらしたと考えられる。この結果に対し、皮膚温では心拍の制御方向に関して差がなく、つまり心拍増加時にも減少時にも低下を示した。これは自律系反応における末梢皮膚温変化の特異性を示している。
以上より、先回の実験結果と考え合わせると、今回の心拍制御実験の結果は、他の生理学的反応と比較して末梢皮膚温はある種の精神負荷状況による緊張状態というものに対し、より特異的に反応するという仮説の可能性を支持するものである。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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