1988 Fiscal Year Annual Research Report
明治・大正期における地方政治の実証的研究-千葉県下を主要事例として-
Project/Area Number |
63450046
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宇野 俊一 千葉大学, 文学部, 教授 (70008944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 茂一 千葉県文書館, 試料課, 嘱託
三宅 明正 千葉大学, 教養部, 助教授 (30174139)
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Keywords | 地方政治 / 地方財政 / 地方名望家 / 県会 / 知事 / 郡制 / 町村 / 地主 |
Research Abstract |
1.購入した『報知新聞』のマイクロフィルム並びに『地方改良運動史料集成』 などにより千葉県関係の資料を収集した。とくに日清戦争時から大正期にかけての史料を中心に収集した。 2.鴨川市立東条小学校所蔵の旧安房郡東条村役場文書の史料調査を行い、とくに明治後半から大正期にかけての役場日誌を中心に史料を収集した。 3.元千葉県会議員の志賀吾郎の日誌全巻(明治中期〜昭和初期)のマイクロフィルム化を行ない、地方名望家の政治への関心と行動様式について具体的な知見を得た。 4.静岡県旧稲取村(現東伊豆町)の町史編さん室並びに現地を訪ねて千葉県旧山武郡源村との関連で旧模範村関係の史料を収集した。明治末期から本格的に開始される地方改良運動の特質について考察するため、今後、宮城県下の旧模範村生出村の調査も計画している。 5.京都大学文学部博物館所蔵の明治初期千葉県関係文書について調査を実施し、同大学人文科学研究所所蔵の新聞や関係史料についても調査した。 6.国立国会図書館の所蔵資料のなかから千葉県関係史料を系統的に収集する計画を立て、とくに同館憲政資料室所蔵の明治・大正期の政治家関係文書の中の千葉県関係史料について調査を進めている。 7.今後の研究計画としては、収集史料の集約・整理と、千葉県内所在の未見史料の調査・収集に努める。同時に研究代表者・分担者による共同研究の態勢をつくり、それぞれの問題関心による研究結果を発表し、本研究課題の解明に一歩進める予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 宇野俊一: 『千葉県史料近代篇群制下』所収. (1989)
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[Publications] 三浦茂一: 千葉史学. 12. 73-88 (1988)
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[Publications] 三浦茂一: 千葉県の歴史. 36. 13-24 (1988)
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[Publications] 三浦茂一: 千葉史学. 13. 67-81 (1988)