1988 Fiscal Year Annual Research Report
労働組合ナショナルセンターの再編に関する資料収集と「連合」形成過程の実証的分析・研究
Project/Area Number |
63450083
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
二村 一夫 法政大学, 大原社会問題研究所, 教授 (80061125)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 仁 法政大学, 大原社会問題研究所, 助教授 (20193170)
佐藤 博樹 法政大学, 経済学部, 助教授 (60162468)
早川 征一郎 法政大学, 大原社会問題研究所, 教授 (50061164)
高橋 彦博 法政大学, 社会学部, 教授 (70061083)
舟橋 尚道 法政大学, 法学部, 教授 (50060976)
|
Keywords | 労働戦線 / 連合 / 統一労組懇 / ナショナルセンター |
Research Abstract |
研究活動としては、月例の研究会を8回開催し、これまでに出された連合及び労働戦線統一問題についての研究論文などを検討、さらに、連合と88年春闘、連合と戦線統一の展望、連合の政策・制度要求、労働界再編の動向などについて報告し、これらの問題についての理解を深めた。また、このような研究分担者による報告のほか、労働戦線再編の経過について外部から講師を招いて報告を聞き、討論した。 さらに、労働戦線再編の焦点の1つである自治体労働運動の再編過程について、研究のケース・スタディとして、大阪府職員組合の事例を検討した。このため、昭和63年12月と、平成元年3月との2度、聞き取り及び資料収集を行った。また、現在における労働戦線再編問題と比較するため、戦後初期の労働戦線統一の問題を調査中であり、平成元年1月に、京都府と兵庫県について資料の所在などについて調査した。 このほか、次年度に予定されているユニオン・リーダー調査の準備作業の一環として労働調査のあり方をめぐって議論した。 研究成果としては、『日本労働年鑑』第58集の特集「『連合』の結成と労働戦線」 、春闘と連合に関する早川論文のほか、連合日誌を作成し、それを部分的に『大原社会問題研究所雑誌』に掲載した。 今後の研究予定は次のとおりである。これまでどおりに月例研究会を開催し、連合の方針、組織などについて検討を深める。この基礎の上にたって連合と労働戦線統一問題に関する理解を深め、研究分担者各自が論文の枠組みを作り、論文執筆の基礎的準備を行う。また、ユニオン・リーダーに関するアンケート調査を実施するため、調査表を作成し、配布・回収及び集計を行う。さらに、労働組合指導者等に聞き取り調査を実施して、労働戦線統一問題の具体的な様相を明らかにする。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 早川征一郎: 大原社会問題研究所雑誌. 358. 1-12 (1988)
-
[Publications] 法政大学大原社会問題研究所: "日本労働年鑑第58集(1988年版)" 労働旬報社, 1-560 (1988)