1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63450085
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Research Institution | Kobe University of Commerce |
Principal Investigator |
辻 新六 神戸商科大学, 経済研究所, 助教授 (80047498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新沢 秀則 神戸商科大学, 経済研究所, 助手 (40172605)
堀 要 神戸商科大学, 経済研究所, 講師 (60181517)
有馬 昌宏 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (00151184)
井内 善臣 神戸商科大学, 情報処理教育センター, 講師 (10094525)
河崎 俊二 神戸商科大学, 経済研究所, 教授 (30047469)
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Keywords | DSS / 意思決定支援システム / 意思決定 / 定性的因果構造 |
Research Abstract |
本年度においては、まず共同研究者のこれまでの研究をもとにして、従来の定性的因果構造分析と意志決定支援システム(DSS)の手法を整理し、定性的因果構造分析のためのDSSの要件を抽出した。また、これまでのDSSについての研究のサーベイを行うとともに、本研究の目的である定性的因果構造分析で現実に利用可能なコンピュータ利用のDSSの構築のための手法を作り出すために各種手法について検討を加えた。 その結果、定性的因果構造分析の手法として「システム・チャート」と呼ばれる手法が本研究において構築するDSSのベースとして適切であるとの知見を得た。システム・チャートは、単に因果構造分析の道具として使われるだけでなく、集団意思決定を支援する道具としてこれまでも利用されてきた。しかしシステム・チャートは紙と鉛筆によって作成するため、因果構造の分析を行なうに当たって必要とされる要因の移動性、分析プロセスの再現性などについての種々の不便さも存在していた。それらの不便さを解消し、コンピュータ上でDSSとして稼働させるために、32ビットのエンジニアリング・ワーク・ステーション(EWS)で実現可能性の検討を行なった。EWSは現在技術革新の途上にあり、現時点では本研究で構築を検討しているDSSのためには、日本語の処理などの点で必ずしも十分な機能を有しているとは言えないが、マルチ・タスク、マルチ・ウインドウ、高精細度のディスプレイなどの使用環境が本研究のDSSのためのマン・マシン・インターフェース構築のために有効であるとの結論を出し、基本設計を行なうとともに、プロトタイプの作成を行なった。このプロトタイプは、詳細設計に向けての基本になるものであり、本年度の当初の目的は達成されたといえる。
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[Publications] 辻新六: 神戸商科大学「研究年報」. 21. 43-49 (1989)
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[Publications] 河崎俊二: 神戸商科大学「研究年報」. 21. 1-34 (1989)
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[Publications] 河崎俊二: 神戸商科大学「研究年報」. 22. (1989)
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[Publications] 井内善臣: 神戸商科大学「研究年報」.
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[Publications] 堀要: 神戸商科大学「研究年報」.