1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63450088
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 嘉司 東京大学, 工学部, 教授 (20010663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉石 修介 都市計画研究所, 都市計画室, 研究員
杉本 光隆 東京大学, 工学部, 講師 (50196755)
家田 仁 東京大学, 工学部, 助教授 (90168089)
島崎 敏一 東京大学, 工学部, 助教授 (50162665)
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Keywords | 地下空間 / 大深度地下利用 / 地下防災 / 掘削技術 |
Research Abstract |
地下空間を利用するにあたり多面的な問題が考えられる。考えられる問題点を整理するために事例を利用計画系と利用実施系の2つに分類し、利用の目的と利用阻害の要因とを明らかにし、それらより地下室間利用の動向と問題点を抽出し、体系化した。 地下空間の利用目的が利用計画系と実施系では共通するものがある。大都市内での新たな利用空間の取得、地上景観の改善を担保するための空間としての利用がある。また、大都市などにおける道路等交通による都市機能の充実は現在のような地上設置型では困難なものとなっており、この解決策としての利用計画も実施系の延長としてとらえることができる。 地下を利用するにあたり、利用を阻害する要因は計画系、実施系ともに共通するものが多い。建設費用が地上に比べて高くなるなどの経済面施工技術・管理・防災などの開発・運営に関わる技術面、建造物に対する法規制や土地所有権などの法制度面に阻害要因がある。また、地下であるために起る閉鎖感や危機感からくる心理面も計画系では考えられているものもある。 これらの利用阻害要因は地下空間利用に款する問題点としてとらえることができる。特に地下空間の開発に対する経済性の問題は多くの事例からもとらえることができる。本年度の研究では特に経済面、現行の法制度からの問題点の抽出を行った。また、法制度の中には時代による変化もあり、法の運用にも影響している通達なども参考とした。 今後の方針としては、地下利用に関わる心理面や海外の計画、実施事例と国内事例との差異を明らかなものとし、問題点に対する解決の方向性を見い出す。また、地下空間利用の整合を取るため総合的な計画のあり方も検討する。
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