1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460001
|
Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
安富 邦雄 福島大学, 経済学部, 教授 (60007424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 修二 福島大学, 経済学部, 助教授 (30134159)
山川 充夫 福島大学, 経済学部, 助教授 (00094285)
飯島 充男 福島大学, 経済学部, 助教授 (70106946)
北村 洋基 福島大学, 経済学部, 教授 (90091850)
町田 俊彦 福島大学, 経済学部, 教授 (70007417)
|
Keywords | 内需主導型経済 / 総合保養地域整備法 / 頭脳立地法 / 札幌テクノパ-ク / 情報サ-ビス産業 / 大規模リゾ-ト / アルファ-リゾ-ト・トマム |
Research Abstract |
(1)内需主導型経済への転換と地方における第3次産業の振興 昭和60年秋以降の急速な円高の下で、工場誘致を主軸とする地域経済の活性化は転換を迫られている。国の政策の面では、昭和62年6月の「総合保養地域整備法」、昭和63年5月の「頭脳立地法」(「地域産業の高度化に寄与する特定事業の集積の促進に関する法律」)と第3次産業の地方での集積を図る制度がつくられた。 (2)情報サ-ビス産業の集積と札幌テクノパ-ク 「頭脳立地法」では、地方において集積すべき産業の頭脳部分として16業種を掲げているが、ソストウェア業、情報処理サ-ビス業、情報提供サ-ビス業から成る情報サ-ビス産業は中核的な地位を占める。 いくつかの地域では、同法の施行以前に情報サ-ビス産業の集積を図るための施策が展開しているが、札幌テクノパ-クは大分ソフトパ-クとならぶ先進事例である。 札幌テクノパ-クの特徴は、【○!1】良質の環境保全を最大限追求している、【○!2】地場資本のソフトウェア企業の立地から出発して、大企業のソフトウェア企業の誘致が行われ、地場資本型と誘致型が併立している、【○!3】インキュベ-ダ-機能などを備えた産業高度化施設(札幌エレクトロニクスセンタ-)が設置されている、点にある。第1期分で1,500人程度の雇用効果を発揮している。 (3)民活型大規模リゾ-トの整備とアルファ-リゾ-ト・トマム 「総合保養地域整備法」は民間資本導入による大規模リゾ-トの整備を目的としているが、北海道のアルファ-リゾ-ト・トマムはその先進事例である。分譲型マンション、ホテル、スキ-場、ゴルフ場を整備し世界にも通用する通年型山岳リゾ-ト都市をめざしている。先発の利がある。後発地域も画一的なリゾ-トづくりで成功できるかは疑問である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 北村洋基: "日本資本主義と高度技術先端産業" 日本の科学者. 第24巻第6号. 2-7 (1989)
-
[Publications] 北村洋基: "国際競争力と技術革新" 経済. 1990年1月号. 27-38 (1990)
-
[Publications] 守友裕一: "地方都市近郊農村における集落の構造と農民の共同" 福島大学地域研究. 第1巻第1号. 5-37 (1989)
-
[Publications] 清水修二: "医療保険財政の危機と改編-国民健康保険の動向を中心に-" 福島大学地域研究. 第1巻第3号. 19-38 (1990)
-
[Publications] 飯島充男: "国土政策の展開と土地問題" 暉峻衆三編著『日本資本主義と農業保護政策』. 155-193 (1990)
-
[Publications] 守友裕一: "地域経済と地域農業" 暉峻衆三編著『日本資本主義と農業保護政策』. 675-716 (1990)