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1988 Fiscal Year Annual Research Report

後期更新世のESRおよびTL年代測定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63460050
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

林 正雄  九州大学, 工学部地熱開発センター, 助教授 (40038592)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 公一郎  九州大学, 工学部, 助手 (10182916)
進野 勇  九州大学, 教養部, 教授 (00038465)
Keywords後期更新世 / ESR / TL / 年代測定 / 電子スピン共鳴 / サーモルミネッセンス
Research Abstract

ESR年代測定については、地熱変質石英の変質年代を推定できることを示した(地熱学会誌発表)。室温で測定を行うと通常E′、Ge、OHCセンターの3つの年代が得られ、E′年代が最も若い。石英のアニーリング実験を行った結果、千年間の加熱では閉鎖温度はE′センターで約60℃、OHCセンターで約110℃の値が得られた。これを雲仙地熱帯に適用してみると、地熱系は約8万年前には全体的に活発であったが、それ以降は西側から次第に冷却が始っていることが明らかとなった(未発表)。なお、ESR年代測定ではTL法で測定が不可能な低結晶質の石英でもピークが現われ、年代値が得られた。一般に変質石英は、地表では分布が限られるので、普遍的に分布する鉱物(例えばクリストバライト)について検討した。現在は予察段階であるので、次年度にまとめる予定である。
TL年代測定については、ジルコンZrSiO_3が熱蛍光が強く、若い岩石の年代測定に有望である。1万年より若いジルコンで重量が僅か数mgでも年代測定に十分な強度が得られた。しかし、ジルコン中の不純物が熱蛍光にかなりの影響を与えることが確認された。正確な岩石の生成年代をTL法で求めるためには不純物の影響を評価する必要があり、この点も次年度の内容となる。なお、石英のTLについてアニーリング実験、圧縮破壊試験を行ない容易にリセットされることを確認した。したがってTL法が断層の活動年代の推定に利用できる可能性がある。
ESR年代やTL年代を求めるためには年間線量を正確に評価する必要がある。現在、(1)U,Th,Kを化学分析する、(2)年間線量を原地で測定する、(3)今回購入したアルファ線スペクトロメータで測定する、の3方法について比較検討を行っている。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 森藤本行,田口幸洋,林正雄: 日本地熱学会誌. 11. 21-30 (1989)

  • [Publications] Isamu Shinno;Yonezo Maeda: Mineralogical Journal. 14. 191-197 (1989)

  • [Publications] 林正雄: 日本岩石鉱物鉱床学会誌.

  • [Publications] 渡辺公一郎,前田武司,本多照幸: フィッショントラック研究会ニュースレター.

  • [Publications] 林正雄,中別府健一: フィッショントラック研究会ニュースレター.

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Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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