1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460068
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Research Institution | 東京商船大学 |
Principal Investigator |
杉崎 昭生 東京商船大学, 商船学部, 教授 (20016926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 尚志 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (40181755)
稲石 正明 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (30168398)
鶴田 三郎 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (30114911)
今津 隼馬 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (00016958)
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Keywords | 船舶 / 運航 / エキスパートシステム / 知識ベース / 推論エンジン / プロダクションルール / 知識表現 |
Research Abstract |
船舶運航者の専門的知識や経験的知識をもとにした、状況監視や運航判断機能を計算機化し、運航支援ができるエキスパートシステムを構築することが本研究の目的である。本年度はプロトタイプのエキスパートシステムを構築すべく、(1)船舶運航に関する機能の分類・階層化 (2)船舶運航実務者から高度な専門的知識および経験的知識のヒアリング調査 (3)知識の表現形式の検討 (4)知識の蓄積・検索および多角的利用が可能な表現形式の提案 (5)プロトタイプの知識ベースの構築 (6)判断を必要とする運航状況の定量化 (7)判断の因果関係の明確化 (8)プロトタイプの推論エンジニアリングをProlog言語による構築 (9)開発過程におけるプリミティブな評価実験および評価方法の検討などを行った。 現在までの主な研究成果については、(1)運航機能の分類を行い、分類別に知識の抽出を行った。 (2)二分岐トリーによる知識の整理の有用性を示した。 (3)従来のプロダクションルール表現形式を改良し、可続性が高く、ルール間の関係をより明確にできる知識表現モデル(if-then-for-data-setモデル)を提案した。 (4)提案した知識表現モデルを用い実際に知識ベースを構築した。 (5)推論エンジンに必要な機能を整理し、Prolog言語を用いて記述した。 (6)システムの動作は運航士からのヒアリング結果をほぼ満足するものであった。 (7)開発過程における評価の方法や評価項目について検討を加え、評価に対する指針を示した。 (8)船舶運航エキスパートシステム全体のシステム規模、開発所要時間などの推定を行った。 今後は運航実務者による評価実験に行い、システムのレベルアップを計りたい。さらに、知識ベース管理システムの開発、他の知識表現モデルとの融合化およびインタフェース機能の充実(主にグラフィック表示やユーザインタフェース)を計っていく予定である。
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Research Products
(1 results)