1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460071
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
桜井 晃 九州大学, 工学部, 教授 (80037952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 奈津子 九州大学, 工学部, 助手 (40038914)
久能 和夫 九州大学, 工学部, 助教授 (90128009)
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Keywords | RPRV / 飛行実験 / 飛行軌跡解析 / 空気力デ-タ解析 / 飛行制御 / 運動センサ- / エアデ-タセンサ- / 実験管理システム |
Research Abstract |
本年度の研究目標は、ハ-ドウェア面においてはシステムの信頼性の確立に重点をおき、またソフトウェア面においては、(1)飛行軌跡解析システムの開発、(2)空気力デ-タの解析法の開発であった。 これらについて、次のような実績を挙げることができた。 1.運動センサ-については着陸時に剛接続を解除する装置を、エアデ-タセンサ-についてはセンサ-ブ-ムを着陸時に折り畳む装置を実用化した。これによりセンサ-の損傷の危険性がほぼなくなった。 2.エアデ-タセンサ-の測定精度を確立するために、吹き出し口断面が100×150mm、風速範囲が5mから35mの較正用風洞を製作した。また、対気速度センサ-として車載用熱線センサ-を採用し、α、βベ-ンの角度センサ-としては無接触ポテンショを採用することにより、較正風洞の利用と相まって、信頼できるエアデ-タを得ることができるようになった。 3.機上搭載センサ-の充実に伴い、ダウンリンクデ-タの収録と実験管理のためのシステムの改良を行ない、20msごとに16チャネルのデ-タを収録することのできる管理システムを、先に開発したメニュ-言語により開発した。 4.地上コンピュ-タによる安定増強システムのために最も重要な部分として、ダウンリンクデ-タをリアルタイム解析することにより姿勢角を推定するオブザ-バを製作した。 5.機上センサ-による加速度と角速度のデ-タを、地上光学追尾による位置と姿勢のデ-タを用いつつ積分することにより、正しい速度、位置、姿勢を求める飛行軌跡解析システムを開発した。 6.空気力解析ができるようになり、各瞬間における空気力と運動変数の集合に対して、空気力モデルを逐次当てはめるstepwise regression法による空力モデル同定システムを作製した。 5、6については次年度も開発を継続して、非線形空気力モデルをも含めて、信頼性の高い空気力解析を行なうシステムを完成する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 久能和夫: "X線ステレオ写真によるCFRP複合材積層板の層間剥離の定量化" 九州大学工学集報. 62. 581-586 (1989)
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[Publications] 劉継紅: "直交異方性理論による45°斜交対称積層板の弾塑性挙動" 九州大学工学集報. 62. 587-593 (198)
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[Publications] 久能和夫: "X線ステレオ写真によるCFRP複合材積層板のボイドの定量化" 九州大学工学集報. 62. 705-710 (1989)
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[Publications] 小野幸生: "画像処理を用いたモアレ法による複合材積層板のひずみ分布計測" 非破壊検査. 38. 917-923 (1989)
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[Publications] 久能和夫: "混合則を用いたCFRP斜交付称積層板の弾塑性解析" 九州大学工学集報. 63. 159-165 (1990)