1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460113
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
上野 照剛 九州大学, 工学部, 教授 (00037988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 茂樹 九州大学, 医学部, 教授 (90037325)
塩川 光一郎 九州大学, 理学部, 助教授 (20037295)
松尾 択 九州大学, 工学部, 教授 (30037725)
竹尾 正勝 九州大学, 工学部, 教授 (70037951)
原田 耕介 九州大学, 工学部, 教授 (90037705)
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Keywords | 磁場効果 / 磁場配向 / 磁気カーテン / 燃焼 / ガス流 / 磁気刺激 / 発光スペクトル / ラジカル対 |
Research Abstract |
1.燃焼へ及ぼす磁場効果に関して次の成果を得た。 (1)磁気カーテンの形成によって燃焼やガ長の流れが作用を受ける。 (2)磁気カーテンで外界との空気の出入りを遮断した空間内で炎を消すことができる。 (3)消炎に際しては、大域的なガス濃度変化より、火炎近傍の局所的なガス濃度変化が燃焼に直接的な作用を及ぼしている。 (4)磁気カーテンは常磁性酸素の存在で形成される。このことは、窒素雰囲気中での二酸化炭素のガス流実験で証明された。 (5)磁気カーテンと火炎の位置関係で火炎の形状も発光スペクトル強度も容易に変化する。OHラジカルの発光強度が増加する割合は磁場強度と磁場勾配の積に比例する。 (6)1.6Tまでの均一磁場中の火炎には磁場効果は認められず、メタノールとエタノール火炎の発光スペクトルに特筆すべき変化は認められない。 2.ガス流に対する磁気カーテンの阻止力には著しい非線形性が存在し、ガス流が遅い場合、中程度の場合、および速い場合でガス流の挙動が大きく異なることが明らかとなった。 3.6.34Tの磁場においてフィブリンの磁場配向を確認した。更に、フィブリノーゲンやゼラチン溶媒に超微粒子磁性体を分散させて磁場配向をさせることによりファイバ状パターンを形成された。 4.逆方向パレス磁場対を用いてヒト大脳皮質の磁気刺激を行い、大脳皮質運動野を5mm以内の分解能で標的刺激が可能であることを示した。また、刺激の方向により脳の興奮閾値が大きく変化することを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S.Ueno: J.Appl.Phys.64. 5862-5864 (1988)
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[Publications] S.Ueno: J.Appl.Phys.65. (1989)
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[Publications] 上野照剛: 電気学会マグネティックス研究会資料MAGー88ー167. 91-99 (1988)
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[Publications] 上野照剛: 電気学会マグネティックス研究会資料MAGー89ー6. 47-55 (1989)
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[Publications] 上野照剛: 電気学会マグネティックス研究会資料MAGー89ー4. 27-36 (1989)
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[Publications] 上野照剛: 電気学会マグネティックス研究会資料MAGー89ー9. 75-82 (1989)