1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460136
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
水野 皓司 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30005326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ぺい 鐘石 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20165525)
小野 昭一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (00005232)
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Keywords | 逆スミス・パ-セル効果 / 回折格子 / サブミリ波レ-ザ- / レ-ザ-加速器 |
Research Abstract |
本年度の主な研究目的は、逆スミス・パ-セル効果のレ-ザ-波長依存性を明らかにする事であった。そこで、レ-ザ-光が照射された回折格子上に誘起されるエバネッセント波の性質を実験的に調べ、理論との照合を行った。以下に、得られた主な成果を述べる。 1.電子ビ-ムの位置の精密測定装置の設計・製作:回折格子表面から離れるに従って減少するエバネッセント波の振幅を、その位置を通過する電子のエネルギ-変化量を検出することで決定する。このため電子ビ-ムの軌道を制限する精密可動タングステン製スリット(開口10μm)を製作した。その結果、電子ビ-ムの位置を±8μmの精度で測定する事が可能となった。 2.ISP効果の詳細な測定: (1)1次と2次のエバネッセント波振幅の位置依存性をレ-ザ-波長496μm、185μmにおいて測定し、エバネッセント波の振幅が格子面より離れるに従って指数関数的に減少し、その割合が高次の波ほど、又波長が短くなるほど大きくなることを実験的に確認した。又、その変化の割合が、理論と良く合うことを明らかにした。 (2)ISP効果において、電子とレ-ザ-波長とが満足すべき同期条件式を2次のエバネッセント波をも含めて実験的に調べ、その結果が理論と一致することを確認した。 (3)駆動用レ-ザ-の波長を、当初目的とした185μmまで短縮することに成功した。又、この波長で、入射レ-ザ-パワ-に対する相互作用量の変化を測定し、この結果が理論解折で得た値と良く合うことを確認した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] J.Bae,T.Nozokido,H.Shirai.K.Furuya,T.Nishida,and K.Mizuno: "An EMQ-Switched CO2 Laser as a Pump Source for a Far-Infrared Laser with a High Peak Power and a High Repetition Rate" IEEE J.of Quantum Electron.25. 1591-1594 (1989)
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[Publications] ぺい鐘石,西田尚司,近藤浩史,水野皓司: "レ-ザ-光を用いた電子加速器の基礎的研究" 応用物理学会東北支部第44回学術講演会予稿集. 19-20 (1989)
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[Publications] K.Mizuno and J.Bae: "The ledatron and the related electron beam devices" 自由電子レ-ザ-東京国際シンポジュウム'90ABSTRACTS. H-1 (1990)
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[Publications] ぺい鐘石,西田尚司,近藤浩史,水野皓司: "レ-ザ-光を用いた電子加速器の基礎的研研" 第37回応用物理学関係連合講演会 講演会予稿集. (1990)