1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63460146
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 敏夫 大阪大学, 工学部, 教授 (80029107)
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Keywords | 縦渦 / レーザー流速計 / レイノルズ応力 / 流れの可視化 / 画像処理 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画は (1)5孔管及びレーザ流速計(LDV)による縦渦を含む境界層内流速分布の計測ならびに計測精度の検討 (2)縦渦近傍におけるレイノルズ応力分布の計測及び渦の安定性の調査 (3)流れの可視化による流場のねじれ、3次元剥離の発生状況の調査 である。 この計画のうち、次の3項目について調査研究を実施した。 (1)LDVによる平均流速及びレイノルズ応力計測の精度チェック (2)縦渦及び自由表面を有する円形旋回噴流の安定性調査 (3)流れの可視化による流場調査及び計測法の検討 その結果、次の事柄が明らかとなった。 (1)LDVによる定常乱流場における平均流速及びレイノルズ応力の計測においては、雑音除去用バンドパスフィルターの設定が非常に重要で、その設定値により計測値に差の生じることが判明し、個々の計測において、最適値の存在することが分った。 (2)縦渦を含む円形噴流の表面に生じる波動は、縦渦の無い場合に比べてかなり不安定であり、短時間のうちに発散し、乱れを生じることが分った。 (3)微小粒子により可視化された回転する流れの画像写真を画像解析することにより、平均流速ならびに渦度を直接求める手法を開発した。
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