1988 Fiscal Year Annual Research Report
意味的構造化手法を用いた高水準マルチメディアデータベースの構成法に関する研究
Project/Area Number |
63460224
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
上林 彌彦 九州大学, 工学部, 教授 (00026311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有川 正俊 九州大学, 大型計算機センター, 助手 (30202758)
最近 圭三 九州大学, 工学部, 助手 (50170486)
古川 哲也 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (00209165)
吉川 正俊 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (30182736)
今井 浩 九州大学, 工学部, 助教授 (80183010)
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Keywords | マルチメディア / データベース / オブジェクト指向 / 地理情報処理 / 利用者インタフェース / 計算幾何学 |
Research Abstract |
本年度は、本科学研究補助金を受ける初年度であり、高水準マルチメディアデータベースの構成法に関して基磯的な研究を中心に行った。主に、データベース、オブジェクト指向システム、計算幾何学という3つの分野から、理論と実践との両面から研究を進めた。実践面における研究題材として、国土庁国土地理院の国土数値データを用いた。以下に、本年度の具体的な研究内容を記す。 1.マルチメディアデータベースの高度な表示機能の実現方法 現在のマルチメディアデータベースでは表示用に作成された画像や図形データを対象とするものがほとんどである。一方、地理データなどでの数値・幾何データは、それ自身は画像・図形ではないが、視覚データとしての性格の強く、そのように取り扱う必要がある。我々は、オブジェクト指向的な枠組みを従来の関係データベースに適用することにより、データベースに高度な視覚化表示機能を持たせる方法を研究した。 2.大量な幾何データに対する近似方法と質問処理法 幾何データは、ある使用条件を仮定して作成されており、使用条件が仮定したものと異なる場合は、精度や応答速度に関する問題が生じる。幾何データに対する近似加工は、表示や幾何処理の速度を向上させる点で重要である。独々は、幾何形状の特徴を損なわずに幾何データの量を減らす近似方法をいくつか考案した。さらに、近似加工した幾何データに対する階層的管理法、および利用者質問言語についても研究した。 3.マルチメディアデータベースに対する利用者高級質問言語 マルチメディアデータ特有の各種加工操作を記述できる本格的なマルチメディアデータベースの利用者高級質問言語が必要とされている。この目標をめざした質問言語の仕様を抽象データ型、メタデータ管理などの能力の強化という点から検討した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 上林弥彦,今井浩,有川正俊: 情報処理学会マルチメディア通信と分散処理シンポジウム. 11-20 (1988)
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[Publications] H.IMAI and M.Iri: Computational Morphology. 71-86 (1988)
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[Publications] 今井浩: 電子情報通信学会. 71. 1307-1314 (1988)