1990 Fiscal Year Annual Research Report
カ-ボナタイトを構成する鉱物及びその生成環境の研究
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63470044
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀内 弘之 東京大学, 理学部, 助教授 (80029892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
床次 正安 東京大学, 理学部, 教授 (80029850)
小澤 徹 東京大学, 理学部, 講師 (00011651)
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Keywords | カ-ボナタイト / 希土類鉱物 / 鉱物組織 / ブラジル産鉱物 / 海外学術調査 / マントル物質 / 微小領域X線回折 |
Research Abstract |
(1)国際学術研究「ブラジルのアルカリ複合岩体に見られる希土類鉱物、放射性鉱物の調査研究(代表者:床次正安)」により採集した試料のうち、炭酸塩質マグマとアルカリ岩との接触変成を示す鉱物組織など、構成鉱物の組成と組織の記載を中心とする研究を光学顕微鏡・走査型電顕などを用いて行なった。高温であった炭酸塩質マグマとジャクピランガイト(パイロキシナイト)との接触により、接触した境界では輝石は蛇文石に変質し、温度勾配に垂直になるように炭酸塩と蛇文石が互相し、次第にそれらの幅が狭くなる。 (2)カ-ボナタイト、アルカリ岩に見られるような微細な鉱物組織、構成鉱物の同定には、光学顕微鏡・走査型電顕などで観察した試料に対し非破壊で結晶学的デ-タを獲得する必要がある。将来、この研究をさらに発展させるため、本年度はとくに微小領域でのX線回折法の確立を試み、単結晶回折計に類似のω、χ、φ3軸による試料方位の制御を可能とするハ-ドウエアとソフトウエアの開発、デ-タ解析のためのソフトウエアの開発を行なった。結果として、50〜10μm程度の結晶相であれば、格子定数の決定や結晶の方位の解析を行なうことを可能とした。今後は更に結晶の配向に関する2次元的観察・解析を容易にする方法に発展させる予定である。 (3)カ-ボナタイト・アルカリ複合岩体の鉱物に加え、マントル物質として重要であると考えられているスピネル関連珪酸塩鉱物の結晶構造に関する研究を併せて行なった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小澤 徹: "ブラジル、アルカリ岩・カ-ボナタイト複合岩中の鉱物の研究" 東京大学総合研究資料館ニュ-ス. 20. 1-3 (1990)
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[Publications] 澤本 紘: "β(Mg_<0.9>,Fe_<0.1>)_2SiO_4:Single crystal structure,cation distribution,and propertty of coordination polyhedra." Physics and Chemistry of Minerals. 17. 293-300 (1990)
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[Publications] 堀内 弘之: "Crystal structure of mantle minerals and their implication for phase transition at high pressures." In “Dynamic Processes of Material Transformation in the Earth's Interior(F.Marumo,Ed.)Terra Scientific Publishing Company,Tokyo.191-217
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[Publications] 堀内 弘之: "X線回折による鉱物組織の研究" 日本鉱物学会講演要旨集. 54 (1990)
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[Publications] 立川 統: "炭酸塩質マグマとジャクピランガイトとの接触変成に伴う鉱物組織" 三鉱学会講演要旨集. 21 (1990)
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[Publications] 立川 統: "EDX,WDXコンバインシステムにおける鉱物の元素マップ観察" 日本鉱物学会講演要旨集. 61 (1990)