1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63470097
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology, Dept. of Engineering |
Principal Investigator |
横田 健二 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024201)
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Keywords | 櫛状高分子 / 結晶化 / スチレン-アクリル酸エステル交互コポリマ- / 脂肪族ポリエステル / ポリアセチレン / 脂肪族ポリアミド / 示差走査熱量分析 |
Research Abstract |
課題の研究のために主に4つの小課題について研究した。1)ではスチレン-アクリル酸長鎖アルキルエステル交互コポリマ-の両モノマ-単位のα位に順次メチル基等を導入した5種の粗い目の櫛状高分子を合成し、そのアルキル側鎖の結晶化を示差走査熱量計によって測定した。その結果、スチレン単位のフェニル基とこの順次置換されるメチル基に基づく主鎖の剛直化が側鎖の結晶化に大きく影響することを示した。2)では既報の2-アルキルトリメチレングリコ-ルと脂肪族二塩基酸より得られるポリエステル型櫛状高分子の二塩基酸成分をヘンイコサン二酸にまで延長し、櫛の歯である2-アルキル基の間隔が主鎖の15,19,23,26原子ごとである櫛状高分子を合成した。そして側鎖の結晶化を1)と同じ手法により測定し、このような脂肪族ポリエステル型櫛状高分子は柔軟な主鎖を持つ故に、櫛の歯が非常に粗い目になっても結晶化することを示した。またこの程度に粗い目になると、側鎖のみならず主鎖のメチレン鎖も結晶化に関与することも分かった。3)では長鎖アルキンをW,Mo系触媒によって高重合させ、主鎖に炭素-炭素二重結合を含んで剛直な主鎖を持つ長鎖ポリアセチレン型櫛状高分子を合成し、側鎖の結晶化を測定した。その結果、この型の櫛状高分子は対応するポリオレフィン型のものに比べて側鎖の結晶化の程度が小さく、やはり主鎖の剛直さが側鎖の結晶化を抑えることを示した。4)では2-アルキルトリメチレンジアミンを合成し、脂肪族=塩基酸塩化物は重縮合させてポリアミド型の粗い目の櫛状高分子を合成した。アミド基はエステル基に比べ剛直であると考えられ、対応するポリエステル型櫛状高分子と比較したところ、やはりポリアミド型の方が側鎖の結晶化の程度が低かった。以上総合し、従来提出していた結晶化した櫛状高分子の構造モデルから考察して、櫛状高分子の主鎖の剛直さが側鎖の結晶化に及ぼす影響を確かめることができた。
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[Publications] 平林忠道,菊田友子,笠坊和生,横田健二: "Main-Chain Flexbility and Side-Chain Crystallization of Widely Spaced Comb-Like Polymers" Polymer Journal. 20. 693-698 (1988)
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[Publications] 平林忠道,笠坊和生,横田健二: "More Widely Spaced Comb-Like Polymers of Which Teeth Appear on Every 15,19,23,and 26 Repeating Main-Chain Atoms" Polymer Journal. 20. 911-917 (1988)
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[Publications] 横田健二,大坪正男,平林忠道: "Synthesis of Polyacetylene-Type Comb-Like Polymers and Their Side-Chain Crystallization" Polymer Journal.