1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63470102
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
古崎 新太郎 東京大学, 工学部, 教授 (40011209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 実 東京大学, 工学部, 助手 (80206622)
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Keywords | 植物細胞 / 固定化 / コ-ヒ- / カフェイン / ベニバナ / ビタミンE / 光照射 / バイオリアクタ- |
Research Abstract |
本研究は、植物細胞を用いてその特有の有用物質を生産する際に、固定化技術の利用がどのような効果を及ぼすのかを、生物学的因子と工学的因子の両面から定量的に評価し総合的な解析を行おうとするものである。反応生成物を細胞外へ排出するモデル系として、コ-ヒ-細胞によるカフェインの生産、細胞内に蓄積するものとして、ベニバナ細胞によるビタミンEの生産について検討を行い、本年度は、以下の点を明らかにした。 1.コ-ヒ-細胞によるカフェインの生産 (1)生産性を著しく向上させる培地および光の照射条件。(2)光照射量および照射期間と生産量の関係。(3)光照射および生成カフェインによる増殖阻害についての定量的な評価。(4)50日以上のカフェインの連続的な生産が可能であることと、その際の光照射の最適化のための指針。 2.ベニバナ細胞によるビタミンEの生産 (1)前駆体(phytol)の添加によるα体の生産能力の向上とその最適値。(2)固定化条件と細胞の生産能力の関係。細胞塊が大きいと生産性が低下すること。その際、トコフェロ-ル同族体のうちのβとδの比率の低下し、αとγの比率が相対的に向上すること。(3)窒素源制限、ホルモンフリ-、光照射などの条件での生産性の向上と増殖の維持。固定化条件でのこの効果の低下。Mg欠乏による増殖抑制条件下での生産性の向上。その際、前駆体投与による生産能力の向上が観察されないこと。(5)寒天の添加によるエリシタ-効果。(6)pH、ショ糖濃度、電導度の変化と遊離細胞量や生産量のピ-ク位置との関係。これらの利用による細胞の生産能力制御の可能性(7)Triton X-100及びDMSO等を用いた透過処理による生産物排出(促進)の可能性。
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Research Products
(1 results)