1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63480019
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
石原 勝敏 埼玉大学, 理学部, 教授 (10008807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨宮 昭南 東京大学, 臨海実験所, 助手 (30011670)
末光 隆志 埼玉大学, 理学部, 助手 (40092019)
藤沢 弘介 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (60022224)
利根川 泰遠 埼玉大学, 理学部, 助教授 (70008837)
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Keywords | ウニ胚 / 原腸形成 / 外腸形成ペプチド / 遺伝子解析 |
Research Abstract |
ムラサキウニの間充織胞胚のホモジェネート上清から、DEAE-セルロースカラム、セファロースG-100カラム、セファロースG-50SFカラム、CMセファロースCL-6Bカラム、RP-HPLCにより、4種類の外腸胚形成物質が精製された。これらは外腸胚形成物質A、B、C、Dとなずけられたが、それらのうちの外腸胚形成物質A、C、Dについては、N-末端アミノ酸配列を分析することにより、それぞれのアミノ酸配列を決定することができた。外腸胚形成物質A、C、Dはそぞれ52、58、53のアミノ酸残基から構成されており、それらの分子量はそれぞれ5754、6464、5737と算定された。外腸胚形成物質A、C、Dの全アミノ酸配列は、それぞれDSVYQCNRDTNSCDGFGKCEKSTFGRTTGQYICNCDDGYRNNAYGGCSPRTE、DTKGGCERATNNCNGHGDCVQGRWGQYYCKCTLPYRVGGSESSCYMPKDKEEDVEIET、DTVARCERDTKNCDGHGTCQLSTFGRRTGQY1CFCDAGYRKPNSYGGCSPSSAである。 一方、ムラサキウニ間充織胞胚より抽出したRNA分画から、オリゴdTセルロースカラムを用いてポリ(A)^+RNA分画を調整した。このポリ(A)^+RNA分画からcDNAを合成し、これをλZAPベクターのEcoRIサイトに組み換え、cDNAlibrayを作成した。このcDNAlibrayから、外腸胚形成物質Dのアミノ酸配列に対するanti-sense olige DNAにhybrrdyzeするクローンを選択した。現在、このクローンのDNA塩基配列を分析中である。 また、anti-tubulinを用いて細胞骨格の動態を研究中であるが、ステージによる染色体の差が研究の進行を妨げている。一方では、解離細胞を大割球、中割球、小割球に分け、それぞれの割球に対して、外腸胚形成物質の細胞分裂促進作用を検討中である。
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[Publications] K.Ishihara;Y.Tonegawa;T.Yoshizumi;T.Suyemitsu: Zoological Sciene. 4. 1058 (1987)
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[Publications] T.Suyemitsu;Y.Tonegawa;S.Noguchi;K.Ishihara: Zoological Sciene. 4. 1058 (1987)
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[Publications] T.Suyemitsu;T.Asami-Yoshizumi;S.Noguchi;Y.Tonegawa;K.Ishihara: Cell Differntiation and Development. 26. 53-66 (1989)