1989 Fiscal Year Annual Research Report
晩椎類の受粉受精とくに認知識別と不和合性の機構に関する研究
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63480037
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山下 研介 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70041035)
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Keywords | ヒュウガナツ / 不和合性 / 認知識別 / 花粉 / 雌ずい / 不和合タンパク / メンタ-ポ-レン効果 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、強度の自家不和合性を示す2xヒュウガナツと、その枝変りによって生じた同質4倍体で自家和合性を示す4xヒュウガナツを材料として、不和合性の生理について検討を進め、以下の結果を得た。 1.花粉ならびに雌ずいの含有タンパクの再分析:2xならびに4xヒュウガナツの花粉含有タンパクには顕著な差が認められ、雌ずいの部位別では花柱に差があった。これは、昨年度の実験成績とほぼ同様である。 2.雌ずい含有タンパクのパタ-ンからみたメンタ-ポ-レン効果の検討:時間差二重受粉や対峙受粉が2xヒュウガナツの自家不和合性打破に及ぼす効果(既報)を、雌ずい内タンパクの電気泳動分析によって検討したところ、子房でははっきりとはしなかったが、花柱ではそのバンドパタ-ンが2xヒュウガナツ×4xヒュウガナツ(和合組み合わせ)のパタ-ンに似かよっていた。なお,2xヒュウガナツ(和合組み合わせ)について比較すると,その差は花柱と子房で認められた。 3.認知識別に関するその他の分析:(1)花粉抽出液、柱頭粘液、両者の混液のタンパク分析,(2)4xヒュウガナツ×2xヒュウガナツ(不和合組み合わせ)、4xヒュウガナツ×4xヒュウガナツ(和合組み合わせ)における花柱、子房のタンパク分析ーー以上の2点については現在実験を継続中である。
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[Publications] Yamashita,K.et al.: "Seed development in self-pollination of 4x Hyuganatsu and reciprocal crbsres between 2x and 4x Hyuganatsu and over coming the salf-incompatibility of 2x Hyuganatsu using poller of 4x Hyuganatsu" J.Jap.Soc.Hort.Sci.56(1). (1990)
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[Publications] 山下研介,山口和典: "4xヒュウガナツ花粉の組織学的ならびに生理学的異常とメンタ-ポ-レン効果の関連について" 園芸学会雑誌.