1988 Fiscal Year Annual Research Report
ポプラ培養細胞の再分化に関わる特異的蛋白質とその遺伝子の解析
Project/Area Number |
63480065
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
角谷 和男 京都大学, 木材研究所, 教授 (30027156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 国介 京都府立大学, 農学部, 助教授 (90027194)
小川 雅広 京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (10160772)
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Keywords | ポプラ / 培養細胞 / 不定芽分化 / 分化特異的蛋白質 / 分化特異的遺伝子 |
Research Abstract |
本研究はポプラ培養細胞再分化過程における蛋白質、DNAの変化を調べ、再分化制御機構を分子レベルで明らかにするとともに再分化効率の早期検定を目的として、昭和64年度で完了する。昭和63年度で得られた成果はつぎの通りである。 1.ポプラ培養細胞より不定芽分化を生ぜしめる処理により変化する蛋白質は、再分化処理におけるオーキシン濃度に反応し早い時期(1週間以内)に変化するものと、不定芽発生に関連して処理後2〜3週間目に変化するものに分けられた。前者に属する蛋白質は7種(すでに抗体を得ていたRープロテインIを含む)、後者に属する蛋白質は3種であることが確認された。 2.再分化過程で変化する特異的蛋白質の動的変化を明らかにするため、^<35>Sーメチオニンを培養細胞に、再分化処理後1〜4週間に渡り、毎週パルス的に与えたところ、RープロテインIと分子量的に同一のポリペプチドが特異的に変化することを確認した。 3.RープロテインIの抗体は多くの糖蛋白質を認識し、非特異的であったので、糖蛋白質のアフィニティカラムでRープロテインIに特異的に反応する抗体を精製し、再分化過程ポプラカルスより単離したpoly A^+ RNAよりのin vitro翻訳産物を同定したが、数種のRープロテインI抗体反応産物が存在した。 4.RープロテインIの抗体を用いる方法ではこの蛋白質をコードする遺伝子の同定が困難であったので、RープロテインIのアミノ酸部分配列をマイクロシークエンサー法で決定した。現在その配列に基く合成プローブによるこの蛋白質をコードする遺伝子の同定を試みている。 5.不定芽発生直前に変化する蛋白質の抗体を作製し、RープロテインIと同様の方法でそれらをコードする遺伝子の同定を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 伴野規博: 第39回日本木材学会大会研究発表要旨集. 246 (1989)
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[Publications] 福西伸一: 第39回日本木材学会大会研究発表要旨集. 247 (1989)
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[Publications] 浅田隆之: 第39回日本木材学会大会研究発表要旨集. 248 (1989)
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[Publications] 砂川匡: 第39回日本木材学会大会研究発表要旨集. 249 (1989)