1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63480068
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽生 功 東京大学, 農学部, 教授 (20011835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 清 東京水産大学, 水産学部, 助手 (70017060)
古川 清 東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
会田 勝美 東京大学, 農学部, 助教授 (50012034)
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Keywords | ホンモロコ / トビヌメリ / ニジマス / キンギョ / 光周性 / 成熟 / 産卵 / ゴナドトロピン |
Research Abstract |
本年度は日長、水温の操作による生殖周期の人工統御法が新魚種にどの程度適用されうるかについて主に検討した。 A:ホンモロコを20℃-12L、-15L、25℃-12L、-15Lの4実験区で4月24日から32日間飼育した。25℃下では、長日群でGSI、血中GtH。ステロイドホルモン濃度は高値を保ったが、短日群では低下した。20℃下でも同傾向を示したが短日の成熟抑制効果は25℃下より弱かった。すなわち光周性は高水温ほど顕著であった。また15Lと20、25、30℃を組合わせた3実験区で、6月6日から32日間飼育した。雌雄とも25℃、30℃区では生殖腺は退縮しGSIが低下したが、20℃区では実験開始時の状態を維持した。すなわち高水温によって、成熟が抑制されることが判明した。また海産魚のトビヌメリの場合、水温が18℃以上になると産卵を開始し、28℃に達するまでほぼ連日産卵を続けることが分った。トビヌメリの場合は春産卵期に産卵した後、夏季高水温により産卵が停止するが秋季水温の低下とともに再度産卵を始め、水温が14℃以下になるまで産卵を続けることが判明した。この産卵適水温を維持することにより産卵を長期に渡り継続させることが可能であった。 B:冷水性淡水魚であるニジマスを10℃で16Lと8Lの固定日長下で長期間飼育したところ、16L下ではほぼ〓か月に1度の割で産卵を繰り返すことが、また8L下ではほぼ8か月ごとに産卵を繰り返すことが明らかとなった。 C.個体標識したキンギョを夏〜冬間に数回、自然条件から16、24℃と12Lと16Lとを組合わせた4条件下に移し、成熟関連ホルモンの血中濃度を調べたところ、高温短日下では成熟は抑制されるが、血中GtH量は逆に高くなることが判明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Okuzawa K;Furukawa K;Aida K;Hanyu I: Gen Amp.Endocrinol. (1989)
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[Publications] Ragani H;Hanyu I;Aida K: 日水誌. 54. 1505-1511 (1988)
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[Publications] Ragani H;Hanyu I;Aide K: 日水誌. 54. 1513-1520 (1988)