1988 Fiscal Year Annual Research Report
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63480074
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
日下 達朗 山口大学, 農学部, 助教授 (50038238)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 誠而 山口大学, 農学部, 助教授 (80038299)
丸本 卓哉 山口大学, 農学部, 助教授 (00035122)
鈴木 義則 山口大学, 農学部, 教授 (70081495)
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| Keywords | 根圏環境 / 含水量 / イチゴ / 土壌バイオマス / 地表面マルチ / 地表面放射 / カンガイ用水量 / 熱収支 |
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| Research Abstract |
イチゴ根圏の水分含量を生育時期別に変化させた場合とマルチ及び根圏地温を電熱線を用いて変化させた場合の、根圏微生物バイオマスと根圏無機属窒素の動向、イチゴによる窒素吸収、イチゴの収量と糖度等について観測、分析を行い、次のような結果を得た。(1) マルチ及び電熱加温の両区とも、イチゴの収穫が始まる時期までは根圏の水分含量を30%に抑制した。(2) 電熱加温区はマルチ区に比べて、イチゴの生育が速く収穫期が7〜10日早まった。また、水分含量を生育初期に高くした場合でも、加温効果により、収量低下をもたらさなかった。(3) 根圏の微生物バイオマスは非根圏より大きく、生育中期のイチゴ収穫期には減少するが、植物体のN含量はこの時期より増加し、根圏のN代謝にバイオマスが大きな役割を果たしていることが示された。(4) 果実の評価が高められたのは、乾燥側処理区(PF2.0〜2.2、含水比29.5〜33.0%)であり、生育・収量を増加させたのは、湿潤側処理区(PF1.2〜1.4、含水比41.2〜42.7%)となった。したがって、これら双方の水分処理を行うことによりイチゴの最適土壌水分条件が満たされるものと考えられた。(5) 有効積算地温ー全乾物重との関係において有効下限温度を7.5〜10℃とした場合が相関は最大であった。西南暖地では平均地温10℃を積算開始基準温度とするのが適当とわかった。(6) 土壌水分ー開花結実期の時期別水分設定の効果を有効積算地温との関係で評価したところ、初期湿潤が最大、初期乾燥が最低の相関を示した。生育の地温依存性が土壌水分によって変化することが判明した。(7) べたがけ型では地表面での熱収支を考え、非定常場の現象としてシミュレーションモデルにより解析した。その結果、(a)被覆物の光・熱の放射・反射・射出特性によって地表面の放射収支が複雑に変化し、(B)それに伴い被覆下の気象・根圏環境も特徴的に対応し変化した。
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[Publications] J.C.W.Keng;T.KUSAKA: Soil Technology. 1. 157-167 (1988)
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[Publications] 早川誠而,鈴木義則,中野郁雄: 中国・四国の農業気象. 1. 18-22 (1988)
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[Publications] J.C.W.Keng;S.T.Chieng;T.Marumoto: Canada J.Agr.Eng.(1989)
