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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルス感染における免疫異常の発症機序に関する基礎的ならびに臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 63480093
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

長谷川 篤彦  東京大学, 農学部, 教授 (90011923)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安田 和雄  東京大学, 農学部, 助手 (90134519)
小野 憲一郎  東京大学, 農学部, 助教授 (50111480)
Keywordsインターロイキン1 / インターロイキン6 / ハイブリドーマ / 増殖因子 / ネコ
Research Abstract

1.インターロイキン1(ル-1)に関する研究
ネコ伝染性腹膜炎(FIP)罹患ネコの腹水から採取した細胞から、細胞質内RNAを抽出し、ヒトル-1に対するcDNAを用いてcytoplasmic dot hytridizationを行った結果、陽性反応が認められ、FIP罹患ネコの腹腔滲出細胞はル-1のメッセージを発現していることが明らかになった。この所見から、FIPの罹患ネコの腹腔滲出細胞の培養上清中に検出されたル-1活性が遺伝子レベルで確認された。
2.インターロイキン6(ル-6)に関する研究
ネコのル-6活性を測定するための基礎的検討として、ル-6依存性ハイブリドーマ細胞株の樹立を行った。本ハイブリドーマ細胞株(B3B1)は、CollAで刺激したネコ脾細胞培養上清及び無刺激のネコ肺胞マクロファージ培養上清の存在下で濃度依存性に増殖し、マウス及びヒトのル-1、インターロイキン2、インターロイキン3及び顆粒球コロニー刺激因子には反応せず、ヒトル-6にのみ反応性を示すことが明らかになった。この所見から、B3B1細胞を用いることによってネコの細胞培養上清中のル-6様活性を測定できることが示された。次にB3B1細胞を用いて、各種細胞培養上清中のネコル-6の性状分析を行った。ネコル-6活性はゲル濾過法により分子量約30000ダルトンの分画に検出され、その活性はウサギ抗ヒトル-6抗血清により中和されないことから、ヒトル-6の性状と若干異なることが明らかになった。さらにB3B1細胞を用いて、FIP罹患ネコの血清、腹水ならびに腹腔滲出細胞培養上清中のル-6活性を測定した結果、FIP罹患ネコの腹水及び腹腔滲出細胞培養上清には著明なル-6活性が検出され、性状分析でル-6であることが確認された。これらの所見から、ル-6がFIP罹患ネコに認められる高γ-グロブリン血症などの病態に密接に関連している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Ryo,GOITSUKA: Jpn.J.Vet.Sci.

  • [Publications] Ryo,GOITSUKA: J.Leukocyte Biol.

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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