1988 Fiscal Year Annual Research Report
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63480115
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| Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
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Principal Investigator |
小野 武年 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50019577)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村本 健一郎 富山工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (70042835)
中村 清実 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20143860)
福田 正治 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60126547)
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| Keywords | サル / マイコン制御特殊駆動装置 / 環境条件設定装置 / 特殊脳固定装置 / 海馬 / 扁桃体 / 単一ニューロン活動 / 環境・場所・時間 |
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| Research Abstract |
海馬と扁桃体による地図、時間と場所に結びついた環境の変化と意味の学習や記憶および認知とそれに基づく適応行動の中枢機構をニューロンレベルで調べる目的で、サルの自己運転またはコンピュータ制御による特殊駆動装置および特殊脳固定装置を開発し作製した。開発したマイコン制御方式の特殊駆動装置はサルの自己運転または検者の操作により前後、左右など任意の方向に進行させることができ、内部には環境条件設定装置(外部がすべてハーフミラーで、シャッターおよびレバーを備え明暗、環境温および背景音を自由に制御できる)および慢性実験用脳固定装置を設置した。また開発したソフトウェアは、1)動物に左、前および右のレバーを押して特殊駆動装置を左、前および右に進行させ、一定時間後にある距離移動したときに報酬を獲得し、次に別のレバーを押して進行方向を変える課題を学習させる;2)動物のレバー押しに対応して、特殊駆動装置を進行させるとともに環境条件(例、極端な明または騒音環境)を変化させ、一定時間後にある距離移動したときに報酬を獲得し、次に別のレバーを押して進行方向を変え、自分に最適の環境条件に調節する課題を学習させることなどに用いた。このような特殊駆動装置はこれまでにまったく例がなく、ハードウェアとソフトウェアの開発に相当の時間を要したが、主にサルを用いて動物実験にも着手した。しかし、サルにとって種々の学習課題取得が比較的困難であり、ニューロン活動を記録し、応答様式を解析するまでには至らなかった。今後、本開発装置を用い、海馬と扁桃体による居場所と時間の変化、環境条件と時間の変化、居場所、環境および時間の変化と意味の学習や記憶および認知とそれに対する適応行動の中枢機構をニューロンレベルで本格的に解析する。これらの結果に基づき海馬と扁桃体による環境、場所および時間変化の学習・記憶と認知の中枢機構解明の糸口が得られる。
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[Publications] T.Ono;K.Nakamura;H.Nishijo;R.Tamura;E.Tabuchi: Advances in the Biosciences. 70. 123-126 (1988)
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[Publications] T.Ono;R.Tamura;H.Nishijo;K.Nakamura;E.Tabuchi: Brain Res.Bull.
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[Publications] K.Nakamura;T.Ono;R.Tamura;M.Indo;Y.Takahashi;M.Kawasaki: Brain Res.
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[Publications] 小野武年、田村了以: 代謝. 25. 3-21 (1988)
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[Publications] 小野武年、福田正治: 神経研究の進歩. 32. 566-582 (1988)
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[Publications] 小野武年、中村清実: 医学のあゆみ.
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[Publications] 小野武年: 医学のあゆみ.
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[Publications] T.Ono;M.Fukuda;H.Nisijo;K.Nakamura: "Plasticity in inferotemporal cortex-amygdala-lateral hypothalamus axis during operant behavior of monkey.In C.D.Woody(Ed.),Cellular Mechanisms of Conditioning and Behavioral Plast" Plenum Press,New York, 149-159 (1988)
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[Publications] T.Ono;H.Nishijo;K.Nakamura;R.Tamura;E.Tabuchi: "Role of amygdala and hypothalamic neurons in emotion and behavior.In M.Ito and M.Otsuka(Eds.),Biowarning System in the Brain" Tokyo Univ.Press, 309-331 (1988)
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[Publications] T.Ono;H.Nishijo;K.Nakamura: "The inferotemporal-amygdaloid-lateral hypothalamic axis in learning and emotion.In K.V.Sudakov(Ed.),Systems Research in Physiology,4" Gordon and Breach,Science Publishers,USSR,
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[Publications] T.Ono;K.Nakamura;H.Nishijo: "Mechanism of integration of positive and negative reinforcement in amygdala-hypothalamic system.In K.V.Sudakov(Ed.),Systems Research in Physiology,6" Gordon and Breach,Science Publishers,USSR,
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[Publications] 小野武年、佐々木和男: "報酬系.久保田競、小野武年編、新生理学大系 11巻 行動の生理学" 医学書院,
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[Publications] 小野武年、中村清実: "学習行動II.扁桃体と視床下部の役割.久保田競、小野武年編、新生理学大系 11巻 行動の生理学" 医学書院,
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[Publications] 西野仁雄、小野武年: "薬物と行動.久保田競、小野武年編、新生理学大系 11巻 行動の生理学" 医学書院,
