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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ペルオキソーム異常疾患の分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 63480134
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

橋本 隆  信州大学, 医学部, 教授 (80009935)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮沢 昌子  信州大学, 医学部, 助手 (20020745)
Research Abstract

1.抗体を利用したペルオキシソームβー酸化系諸酵素欠損の解析は診断、病因解明に重要である。患者直腸粘膜生検検体や羊水細胞でイムノブロット解析が出来ることを確認した。また、新生児副腎白質変性症剖検肝臓についてイムノブロット解析をおこなったところ、酵素欠損に少なくとも3種類の異なるパターンが存在することがわかった。
2.ペルオキシソーム異常疾患のなかで最も症例の多いX染色体副腎白質変性症の病因は極長鎖脂肪酸アシルーCoAシンテターゼの欠損であると考えられている。しかし、本酵素の実体は明らかでない。ラット肝臓を用い、本酵素の精製を試みた。易失活性のため完全精製標品は得られていないが、長鎖脂肪酸アシルーCoAシンテターゼと分離できること、後者に対する抗体で滴定できないことなどから、新しい酵素である極長鎖脂肪酸アシルーCoAシンテターゼが存在することが考えられた。
3.Zellweger症候群の病因はペルオキシソーム構造の欠損である。ペルオキシソーム形成異常解析のため、ペルオキシソームβー酸化系の初発酵素であるアシルーCoAオキシダーゼの前駆体とラット肝臓ペルオキシソームを用いる無細胞輸送実験系を確立した。今後、本実験系を改良し、ペルオキシソームタンパク質局在化に必要な因子を解析できる。また、ペルオキシソーム膜内在性70kDaポリペプチドcDNAの構造解析からATP結合部位を有することがわかった。本ポリペプチドcDNAを用いて患者皮膚線維芽細胞DNAでサザンブロット解析を進めているが、本遺伝子の大きな異常はいまだ検出されていない。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] Suzuki,Y.;Hashimoto,T.;他: Clinica Chimica Acta. 172. 65-76 (1988)

  • [Publications] Shimozawa,N.;Hashimoto,T.;他: Prenatal Diagnosis. 8. 287-290 (1988)

  • [Publications] Naidu,S.;Hashimoto,T.;他: Neurology. 38. 1100-1107 (1988)

  • [Publications] Bout,A.;Hashimoto,T.;他: Nucleic Acids Research. 16. 10369 (1988)

  • [Publications] Suzuki,Y.;Hashimoto,T.;他: Journal of Pediatrics. 113. 841-845 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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