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1989 Fiscal Year Annual Research Report

有機化合物の職業性曝露における経皮吸収の寄与度

Research Project

Project/Area Number 63480184
Research InstitutionMedical University

Principal Investigator

原 一郎  関西医科大学, 医学部, 教授 (10148497)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 円藤 陽子  関西医科大学, 医学部, 助手 (50193438)
上田 照子  関西医科大学, 医学部, 助手 (40105763)
高坂 祐夫  関西医科大学, 医学部, 助手 (20077689)
吉田 宗弘  関西医科大学, 医学部, 講師 (30158472)
Keywords経皮吸収 / 尿中代謝物 / クロルピリホス / pーtertーブチルフェノ-ル
Research Abstract

本研究は、化学物質の職業性曝露における経皮吸収の寄与度を、主として実際の作業現場での曝露調査により判定しようとするものである。しかし、調査結果から経皮吸収の寄与を定量的に推定するためには実験によって明らかにしなければならない事柄がある。具体的には当該化学物質の代謝と尿中排泄に関する知見である。本年度においては、前年のフィ-ルド調査において対象とした物質の中で、とくにpーtertーブチルフェノ-ル(PTBP)について、(1)ラットを用いた代謝と尿中排泄に関する実験と、(2)ボランティアによる経皮吸収実験を実施した。結果は以下に述べるとおりである。
1.ラットに6.7および66.7μg/kgのPTBPを腹腔内投与し、投与64時間後までの尿中および糞中PTBP排泄量を測定した。いずれの投与量においても、投与24時間後までに投与したPTBPの50〜60%が尿、5〜6%が糞中に、投与64時間後までには投与量の70%以上が尿、約20%が糞中に、いずれもPTBPの抱合体として排泄されていた。経時的にみると、尿中PTBP排泄量は、いずれの投与量においても投与4〜6時間後に最大値を示し、前年度の調査において、PTBP取り扱い者において認められたのと同様の結果が得られた。
2.ボランティア2名を対象にして、PTBPをオリ-ブ油に溶解させて直接皮膚に貼付し、実験的に経皮吸収の有無を検討した。PTBP貼付1時間後の尿中よりPTBPが検出され、2〜3時間後に尿中濃度の最大値が得られた。以上のことより、皮膚に付着したPTBPはきわめて速やかに吸収されると考えられた。なお、この実験については、より定量的な追試を行う予定である。
3.なお、本年度に計画していた送気マスク使用下(経気道吸収を100%防止した条件下)での曝露調査は平成2年度に実施予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 須永匡彦他: "シロアリ防除作業者におけるクロルピリホスの曝露と尿中アルキルリン酸濃度との関係" 産業医学. 31. 142-149 (1989)

  • [Publications] Masao KOSAKA他: "Urinary metabolite levels in workers handling p-tert-butylphenol as an index of personal exposure" Int.Arch.Occup.Environ.Health. 61. 451-455 (1989)

  • [Publications] Yokol ENDO他: "Biological monitoring for workers exposed to 4,4-methylenebis(2-cholroaniline)" Am.Ind.Hyg.Assoc.J.51. (1990)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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