1988 Fiscal Year Annual Research Report
虚血心筋における肥大の発生とその機序に関する実験的研究
Project/Area Number |
63480224
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
篠山 重威 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (70109007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三羽 邦久 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (70166221)
藤田 正俊 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (50190046)
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Keywords | 冠閉塞 / 心肥大 / 心筋虚血 / 冠側副血行循環 |
Research Abstract |
慢性犬における頻回虚血刺激による心筋肥大発生 慢性犬8頭において、冠閉塞による頻回虚血刺激が心筋肥大を発生させるかを検討した。左回施枝の1時間毎の2分間閉塞を回旋枝潅流域への冠側副血行循環が充分発達するまで繰り返した。平均360分(20日間)の虚血刺激により、虚血部の心筋細胞の横径は19.9±2.1μ(標準偏差)と非虚血部の16.7±1.3μより有意に(P<0.05)大きくなった。一方、Sham operationを受けた3頭では、心筋細胞のサイズは、左回旋枝潅流域と左前下行枝潅流域ではほぼ同じであった。以上より、冠閉塞による頻回虚血刺激は虚血部に限局した心筋肥大を発生されると結論された。
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