1989 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔操作式後充填法による高線量率組織内照射に関する研究
Project/Area Number |
63480251
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真崎 規江 大阪大学, 医学部, 助教授 (60028511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
速水 昭宗 大阪大学, 歯学部, 講師 (30028477)
渕端 孟 大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
池田 恢 大阪大学, 医学部, 講師 (10028623)
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Keywords | 高線量率組織内照射 / イリジウムー192 / 舌癌 / 遠隔操作式組織内照射 |
Research Abstract |
組織内照射において線源の管理を完全にして紛失事故を解消し、医療従事者への放射線被爆を皆無にするためには、遠隔操作式後充填法による高線量率組織内照射法の採用が必要である。 線源強度の高いIrー192のミクロな線源を用い、コンピュ-タ制御によって線源の空間的、時間的配置を正確に制御すること、さらに、緊急処置の必要な場合の照射中断および照射再開を正確に制御することが可能な方法を検討した。この目的にそってすでに開発されている装置のながで最も適切と考えられるのはマイクロセレクトロンである。この装置を用いての口腔癌、咽頭癌の組織内照射用に、口腔内からの刺入操作が容易で、しかも確実に固定できる形で、適度な曲線型をもった、一平面刺入用と二平面刺入用のそれぞれに適したステンレス製でガイド管兼用のアプリケ-タを曲率の異なる3種類のものを試作した。舌癌に対する組織内照射例について、これらのアプリケ-タの組み合わせによる線源の適正配置と線量率分布について検討した。 高線量率組織内照射における適正線量は従来用いられている低線量率組織内照射のそれとは異なると考えられ、放射線生物学的には線量率による効果比は1.5ー2.0とされるが、臨床例においてはさらに検討を加える必要がある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 真崎規江、他: "下顎歯肉癌に対するブレオマイシンまたはペプロマイシンと放射線治療併用による成績" 頭頚部腫瘍. 15. 69-72 (1989)
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[Publications] 真崎規江、他: "悪性リンパ腫の予後因子" 癌の臨床. 35. 1591-1595 (1989)
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[Publications] 真崎規江、他: "口腔癌治療における形態と機能温存と放射線治療の役割" 癌と化学療法. 16. 3105-3110 (1989)
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[Publications] Masaki,N. et al.: "Study for high-dose-rate interstitial radiation therapy using remote after-loading technique" Oral Radiol.