1989 Fiscal Year Annual Research Report
原発性肺癌患者の核医学的手法による術後肺機能の予測
Project/Area Number |
63480252
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
田辺 正忠 香川医科大学, 医学部, 教授 (90033068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 均 香川医科大学, 医学部附属病院, 助教授 (10116402)
南城 悟 香川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80144492)
大川 元臣 香川医科大学, 医学部, 助教授 (70028629)
玉井 豊理 香川医科大学, 医学部, 助教授 (30033426)
前田 昌純 香川医科大学, 医学部, 教授 (30028427)
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Keywords | 原発性肺癌 / 呼吸機能検査 / スペクト / 術後肺機能予測 / 血流シンチグラフィ / 換気シンチグラフィ |
Research Abstract |
機能的体積の求め方 SPECTにより再構成された全画像のうちから、各ピクセル下で0.54^2×1.08cm^3の直方体の最高カウントCmaxを求める。Cmaxの機能的体積は実際の体積に等しいとしてそれ以下のカウント、例えば最高カウントのX%のカウントの機能体積(v)は式(1)で求めた。 v=(X_1V)/(Cmax)ーー(1) 最高カウントを90%、ならびに80%として、閾値を20%から35%まで5%間隔で計算させた値と真の体積の関係より、最高カウントは90%、閾値は25%に設定することが至適であることが明らかとなった。 臨床応用 術前の予測と術後1ケ月、4ケ月実測値の精度の比較 血流換気シンチグラフィによる検討 原発性肺癌患者に安静時、仰臥位で、^<99m>TcーMAAを静注後、前記の手法で、SPECTを撮影し機能的体積を求めた。更に従来のプランナ-法CT像より求めた予測値との相関を検討した。呼吸機能についても努力性肺活量、DLcoなどを術前に検査したのち、術後1ケ月、4ケ月後の値と比較し相関を求めた。 結果、未だ症例数は少ないが1)血流シンチと換気シンチの精度は、両者の間に大きい差異はない。しかし若干、血流シンチがより優れた指標となりうると考えられた。2)術後1ケ月は、手術の影響があり、実測値は予測値を下廻る値となったが、4ケ月後では、術後の影響もなくなり実測値と予測値の相関係数は0.9以上と良好な相関を得ている。3)CT像、プランナ像で求めた従来の方法による予測値と比較して本法の精度が高いことが明らかとなりつつある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 立川光: "Partial Sequence Factor Analysisによる肺機能解析" 岡山医学会雑誌. 101. 31-36 (1989)
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[Publications] 田辺正忠: "SPECTの臨床ー呼吸器疾患を中心として" 断層映像研究会雑誌. 16. 48-55 (1989)
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[Publications] 田辺正忠: "原発性肺がん患者の核医学的手法による術後肺機能の予測" INNERVISION. 6月号. 9-10 (1989)
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[Publications] 細川敦之: "SPECTによる殊存肺機能の予測" 日本医学放射線学会雑誌. 50. 319 (1990)