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1988 Fiscal Year Annual Research Report

バゾプレシンによる中枢神経機能の調節

Research Project

Project/Area Number 63480273
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

齋藤 寿一  自治医科大学, 医学部, 教授 (10048994)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 健蔵  自治医科大学, 医学部, 病院助手 (40177514)
石川 三衛  自治医科大学, 医学部, 講師 (70112620)
Keywordsアルギニンバゾプレシン / 尿崩症ラット / ストレス胃潰瘍 / 自然発症高血圧ラット
Research Abstract

下垂体後葉ホルモン、アルギニン・バゾプレシン(AVP)が中枢神経系機能に及ぼす役割をラットにおける水浸ストレス誘発胃潰瘍発症について検討した。中枢神経系AVPが欠損した遺伝性中枢性尿崩症ラット(Bratt eboro株)とその対照であるAVP保有Long-Evansラットを用い拘束下で22°Cの水に2時間、胸骨まで浸し、水浸スレトスとした。ラットは断頭屠殺し躯幹血を採取そのACTH濃度を測定する一方、胃を摘出しその粘膜面を写真撮影し出血性病変の面積を画像解析装置により算出した。血中ACTH濃度は尿崩症およびLong-Evansの両群においてストレス負荷後に上昇したがその上昇度は既に報告されているごとく尿崩症ラットで有意に低く、ストレスによるACTH分泌促進においてAVPが分泌促進因子となっていることが示された。ストレス負荷後の胃潰瘍発生は尿崩症ラットにおいて、Long-Evansラットに比較して高い潰瘍面積が認められた。AVP欠損ラットにおいて拘束水浸ストレス胃潰瘍が発生しやすい事実が、その多尿に由来するのか否かを検討する目的で中枢神経作用や血管作用を欠き抗利尿作用のみを有するV_2受容体のagonist、DDAVPを予め皮下に投与した尿崩症ラットについて同様ストレスを加えると、無処置の尿崩症ラットと同様顕著な胃潰瘍の促進が認められAVP抗利尿反応の欠落が尿崩症ラットの胃潰瘍促進因子となっているわけではない事がしめされた。この事実は、中枢神経系のAVPがストレス胃潰瘍発症の抑制因子として作動していることも示唆しており、脳室内へのAVP注入が尿崩症ラットにおけるストレス胃潰瘍発生亢進を抑止するか否かを現在検索中である。ストレスと中枢性AVPとの関係については自然発症高血圧ラットと尿崩症ラットの交配で得られた、AVP欠損自然発症高血圧ラットと通常の自然発症高血圧ラットの間に電撃ショックストレスによる高血圧発症促進効果にいかなる差があるかの検討も進められている。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] Honda,K.,;Ishirawa,S.;Saito,T.: Neuroendocrinology.

  • [Publications] Kaneko,K.;Fukuda,S,;Ishikawa,S,;Saito,T.: Endocrinol Japanica.

  • [Publications] Ishikawa,S.,;Okada,K.,;Saito,T.: Endocrinology. 123. 1376-1384 (1988)

  • [Publications] Ishikawa,S.;Saito,T.: Endocrinology. 124. 264-271 (1989)

  • [Publications] Ishikawa,S.,;Saito,T.: J.Endocrinology. (1989)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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