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1989 Fiscal Year Annual Research Report

人工赤血球(リポソ-ムヘム)の臨床応用に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 63480294
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

小林 紘一  慶應義塾大学, 医学部・外科, 講師 (80051704)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 真純  慶應義塾大学, 医学部・外科, 助手 (90201227)
橋詰 寿律  慶應義塾大学, 医学部・外科, 助手 (00189474)
Keywords人工酸素運搬体 / 人工赤血球 / リポソ-ムヘム
Research Abstract

酸素運搬能を持つヘムを人工的に合成し、これをリポソ-ムに包埋することにより全合成系の人工赤血球(リポソ-ムヘム、liposomeheme.以下L/H)を作製した。本物質の犬における酸素運搬能について検討した。
[方法]体重10kg前後の犬に静脈麻酔し、気管内挿管後、調節呼吸下に実験を行った。体重当たり約30mlを脱血した。脱血終了30分後より脱血量に見合う生理食塩水(I群)、ヘムを含まないリポソ-ムのみの溶液(II群)、およびL/Hの溶液(III群)をそれぞれ毎分10mlの速度で静脈内に注入した。(各群n=2)。経時的にヘモグロビン濃度(Hb)、動、静脈血液ガス分析、心拍出量などの測定を行った。L/H濃度の測定はシアノメト法で行った。以上によりか群の犬自身のHb、およびL/H投与群ではL/Hによる酸素運搬量(TO_2)とおよび酸素消費量(VO_2)を算出した。
[結果]各群におけるL/H注入前および注入後30分の成績を表1に、注入前値(脱血後30分の時点)を対照値とし、これを100とした時の各群における注入後90分までのTO_2とVO_2の変化率(%)を表2に示す。
III群における犬のVOのうちHbおよびL/HよりのVOは53ml/min.17ml/minとその比は3:1であり、また、III群における90分までのTO_2とVO_2の増加率は群で最も高かった。このようにL/Hが生体内で酸素を運搬しこの酸素が組織で消費されておりL/Hが人工赤血球としての基本的条件を満たしていることが確認された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 渡辺真純: "人工赤血球ー臨床応用に向って" 病態生理.

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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