1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63480362
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
栗田 孝 近畿大学, 医学部, 教授 (10088528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江左 篤宣 近畿大学, 医学部, 助手 (10211088)
杉山 高秀 近畿大学, 医学部, 助手 (90167461)
朴 英哲 近畿大学, 医学部, 講師 (70150810)
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Keywords | 前立腺肥大症 / 超音波断層法 / 経尿道的切除 / コンピュ-タ- / 自動切除装置 / 手術モニタ- / 無血手術 |
Research Abstract |
経直腸的に直線型超音波探触子を挿入、経尿道的前立腺電気切除を画像監視した。この超音波監視装置の使用により、切除ル-プの位置と切除の範囲が正確に判断でき、有用性が確認された。しかしながら、前立腺側方被膜部の画像では、切除面を正確に把握できにくいという難点があった。また、直線型探触子ではル-プの位置にあわせて探触子を回転させる必要があり、操作性に問題があった。さらに探触子自体が体外への突出部が長く、切除装置の操作性を悪化させていることが判明した。このため、1)直線型と回転型のバイプレ-ン探触子を開発し、監視の死角を解消した。2)探触子が体外へ出る部分で下方に90°屈曲させ、切除装置の操作性を向上させた。以上の改良により、経尿道的切除の超音波監視は正確かつスム-スに行なわれるようになった。 レ-ザ-メスの使用による前立腺の無血切除は、1)出力不足、2)伝達系の品質、3)高価な装置改良費などの技術的、経済的な問題のため、実験計画ははかどっていない。現在の見込みでは、レ-ザ-メスを用いる案は断念せざるを得ないと思われる。 今後の展望としては、まず、超音波監視装置と内視鏡ビデオモニタ-併用による、完全非直視下前立腺切除を行ない、安全性を向上させる。次に、超音波画像のグラフィックデザインによる、前立腺の完全自動切除を目指す。
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