1989 Fiscal Year Annual Research Report
マウス-ヒト胎児脾臓細胞ヘテロハイブリド-マを親株とするヒトMoAbの作成
Project/Area Number |
63480366
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
後藤 節子 名古屋大学, 医学部, 講師 (80111847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山室 理 名古屋大学, 医学部, 医員
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Keywords | ヒトモノクロ-ナル抗体 / ヘテロハイブリド-マ / 赤血球粘着試験 / 免疫組織化学 / 電気的細胞融合 |
Research Abstract |
ヒトMoAbを作成するため、婦人科悪性腫瘍である子宮頸部癌患者および卵巣癌患者の手術時に採取された骨盤内リンパ節と親株ヘテロハイブリド-マ細胞の融合を順次施行している。研究開始初年度に購入した電気的細胞融合装置を、従来のポリエチレングリコ-ル法に替えて採用し、その融合のための設定条件を種に改良したところ、融合細胞のcolony形成率は約90-95%/10^5cellと高い効率でえられるようになった。 次に、この成立したcolonyからのヒト免疫グロブリン産生(IgMまたはIgG産生)は30%前後と安定して得られるようになり、一回の融合操作により得られる。ヒト免疫グリブリン産生コロニ-は、20-50個である。今までに、このような安定した融合実験を約20回余施行した。 この、colony産生のヒト免疫グロブリンの特異性を順次、婦人科癌培養細胞株を使用して、Immunoaod herauce assay(IgM検出)とProtein-Aassay(IgG検出)および、自己の系で検出するため、リンパ節採取患者本人から得た病理組織より凍結切片を作成し、免疫組織学的方法を施行している。現在までのところ未だ特異性を示すグロブリン産生コロニ-は検出されていないが、鋭意努力している。現在は、非常にcolony形成が順調に行われている。週に1〜2回の頻度で融合実験を行っている。 これまでの過程をヒトMoAb作成の方法・手技に関する論文として投稿した。
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Research Products
(1 results)