1989 Fiscal Year Annual Research Report
EGF骨吸収作用における骨芽細胞代謝の分子遺伝学的研究
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63480415
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| Research Institution | Nihon University |
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Principal Investigator |
滝口 久 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (00050013)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 恭子 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90133438)
守屋 芳子 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (40050017)
安孫子 宜光 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (70050086)
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| Keywords | 骨芽細胞 / プロスタグランジンE_2 / EGF / 遺伝子発現 / 骨代謝 |
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| Research Abstract |
EGFやサイトカインによる骨芽細胞のPGE_2産生調節機構に注目し、骨芽細胞代謝に関する検索と遺伝子レベルでの解析を試みた。増殖因子であるEGFの骨吸収促進作用に対して、増殖抑制因子の分化における影響を比較するために、T細胞増殖抑制因子といわれる血小板活性化因子(PAF)のPGE_2産生における影響についても検討した。また、macrophage/granulocyte誘導因子と呼ばれていたILー6の骨関連組織における産生能を比較検討した。
1.MC3T3ーE1細胞の培養を続けたところ、20日目前後で、リン酸カルシウムが沈着し始め、alkeline phosphatase活性は、10日目および20日目で急激に上昇し、この時期が、分化への大きな変動の時期であると考えられた。
2.石灰化に至る分化過程における遺伝子発現の検索により、以下のことが明らかとなった。(1)type I collagen遺伝子の発現は、21日目には減少を始めていた。(2)cyclooxygenaseの遺伝子発現は、培養過程で、PGE_2産生の変動と同様のパタ-ンで変動している傾向が見られた。(3)非collagen蛋白質のosteonectinの遺伝子は、MC3T3ーE1細胞の培養初期より発現し、石灰化が始まる時点で減少したいた。osteopontin遺伝子の発現は、一貫して見られた。(4)MC3T3ーE1細胞のcollagenase inhibitor(TIMP)遺伝子の発現は、TGFーβによって促進され、また、PAFによって抑制された。また、RCJー3.1細胞では、TIMP遺伝子は5日目以降培養とともに発現された。RCBー2.2細胞では、初期より発現していた。
3.MC3T3ーE1細胞において、PAFが濃度及び時間に依存して、PGE_2産生を促進し、PAF antagonistは、これを阻害した。また、PAFのPGE_2産生能は、phospholipase A_2の活性化によるものでないことが示唆された。
4.ヒト抜去歯より分離培養した歯根膜細胞のILー6産生を検討したところ、LPS、ILー1β、および、TNFーaは、ILー6産生を増大させた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Shibata,Y.,et al.: "Plateletーactivating factor stimulates production of prostaglandinE_2 in murine osteoblastーlike cell line MC3T3ーE1." Prostaglandins.
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[Publications] 守屋芳子他: "骨芽細胞株MC3T3ーE1の石灰化がひきおこすactin遺伝子の減少" 日大口腔科学.
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[Publications] Ogura,N.,et al.: "The action of PAF on PGE_2 synthesis by osteoblastーlike cell line MC3T3ーE1." Intl.J.Biochem.
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[Publications] Abiko,Y.,et al: "Transforming grouth factorーβ stimulates the expression of collagenase inhibitor gene in osteoblastーlike cell line MC3T3ーE1." Bichim.Biophys.Acta.
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[Publications] Shibata.Y.,et al.: "Effect of viatminC and glycerophosphate on expression of Collagen and osteonectin gene in osteoblastーlike cell line MC3T3ーE1." Intl.J.Biochem.
