1988 Fiscal Year Annual Research Report
光線照射条件の変化が光重合型レジンの重合硬化および重合収縮におよぼす影響について
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63480426
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小野瀬 英雄 日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
升谷 滋行 日本大学, 歯学部, 助手 (40157201)
安藤 進 日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
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Keywords | 光重合型レジン / ディラトメーター / アルゴンイオンレーザー / 重合収縮 / スープ硬さ |
Research Abstract |
光重合型レジンの場合、硬化状態を経時的に評価する方法のひとつとして、レジンの硬化途中の重合反応による変化が体積変化とくに重合収縮という形で現れることに注目して、その収縮を従来からの線収縮ではなく体収縮として評価することの可能なディラトメーターの開発を行い、さらに光線照射直後から起こる体積変化を連続的に読取る装置の採用と恒温装置によってこの体積変化測定方式はほぼ完成したものと考えている。この装置を使用した研究の推進に先立ち、光線照射条件すなわち光強度ならびに照射時間の変化がレジンの重合収縮に及ぼす影響の検討のためには不可欠な光強度とレジンの相対的重合硬化度に関する基礎的データの蓄積を行なった。すなわち、照射器については日歯保誌31(5)、1988に掲載し、アルゴンイオンレーザー(発振波長477nm)に関しては日本歯学保存学会1988年秋期学会で発表を行なった。これらの基礎研究成果を活用し、先ず、数種類の市販光重合コンポジットレジンを照射器を使用し、レジンタイプ別による重合収縮挙動について検討を行なった。さらに、市販照射器ならびにアルゴンイオンレーザーを使用して、光重合型レジンの重合に有効な470nm付近の光線の強度、照射時間などの照射条件を変化させ、重合硬化途中の収縮量を測定し、照射条件との関係を検討した。その結果、光重合型レジンの重合収縮は光線照射条件に影響を受ける事が判明した。この研究成績の詳細については日本歯科保存学会1989年度春期学会において発表の予定である。
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